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一般知識

モンテスキューとロックの権力分立論の違いとは?わかりやすく解説

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この記事ではロックとモンテスキューの権力分立論の違いは何か?
解説していきたいと思います。

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モンテスキューとロックの権力分立論の違い

以前の記事で近代における政治思想について解説しましたが
その中でも社会契約説がなかなか優れていたわけです。

では理念、思想を現実のものとして作り上げようとしたとき
どうなるでしょう?

例えば権力分立はどうなるでしょう?
権力分立は憲法でも大事です。
政治学でも大事です。

権力分立とは?

権力分立とは何でしょう?
個人の自由を国家権力の横暴から守ります。
これってきわめて自由主義的な思想です。
「俺の領域に入ってくるな!」みたいな自由主義の中でも
「放っておいてくれ」的な思想です。

権力分立とは政治権力が1つの個人であったり組織であったりに
独り占めされないように複数の機関に分けることで
権力相互間で抑制・均衡を実現』させることです。
まさに権力分立というのは真ん中にいる、
権力を執行される相手である個人とか国民が
辛い目に合わないように3つに分割して
お互いに相互監視をしているわけです。

この趣旨が権力分立につながっていきます。
この考え方は政治学や憲法にも役立ちますので
覚えておきましょう。

では本題に入っていきましょう。

権力分立をどのように説いたのか?
ロックとモンテスキューによって違ってきます。

ロックの権力分立論

ロックは二権分立です。

ロックの二権分立は

・立法権
・執行権

の2つです。

ロックの場合、権力分立というと
立法権と執行権の2つに分けられるってことです。

さらに

執行権は

・行政権
・同盟権

に分かれます。

同盟権とは外交問題に関する決定権のことです。

議会が立法権、国宝が執行権を持っています。
まさにイギリスらしいというところになります。

先ほど執行権は行政権と同盟権といいました。
では司法権はないのでしょうか?
司法権は執行権の一部だとイギリスでは認識されていて
国王の所轄事項になります。

でも、イギリス人の中では国民の信託を受けた議会の立法権が
最高の権力を持ちます。
ピューリタン革命、そして名誉革命を主導して
中世封建的な権力に打ち勝った議会こそ一番素晴らしい力を持ちます。
これをイギリスでは議会主権という言葉で表現します。

これは政治的な美称ではありません。

日本国憲法の41条によると、

第41条【国会の地位、立法権】
国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。

という条文があります。

最高機関というのは日本の場合には
政治的な美称です。
「よ!国民代表機関!」という感じで
よいしょしているだけって意味です。

でもイギリスの場合にはそうではなくて
実質的に議会が他の権力に優位するといった発想を持っています。
それを議会主権というふうに表現します。

モンテスキューの権力分立論

モンテスキューは何といっても本の名前は憶えておきましょう。
『法の精神』です。
法の精神 (中公クラシックス) [ シャルル・ルイ・ド・モンテスキュー ]

そしてロックは立法権と執行権(同盟権と行政権)の2つに分けましたが
モンテスキューは立法権、行政権(執行権)、司法権(裁判権)の三権に分けます。
そして相互に抑制と均衡をキープすることによって
市民の自由であったり権利が保障されます。

これは自由主義的な政治組織の原理です。
よろしいでしょうか?
権力が国民の生活、個人の私生活等に入ってこないようにする
それがメインです。

モンテスキューの権力分立の考え方、
三権がしっかり分立している、それを具現化したのがアメリカ合衆国です。

モンテスキューとロックの権力分立論の違いまとめ

モンテスキューとロックの権力分立論の違い

・ロックは立法権と執行権(同盟権と行政権)の2つに分ける
⇒イギリス
・モンテスキューは立法権、行政権(執行権)、司法権(裁判権)の三権に分ける
⇒アメリカ合衆国で具現化

ということでした。

以上で解説を終わります。