この記事では福沢諭吉の実学とは何か、わかりやすく解説していきます。
福沢諭吉の実学とは?
福沢諭吉で知っておかないといけないのが『天賦人権論(てんぷじんけんろん)』です。
天賦人権論とはどういうものか?というと
自由平等に生きる権利というのは人間は生まれつき持っているという考え方の事です。
福沢諭吉の名言に「点は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」がありますが、
これは天賦人権論からきています。
こういう福沢諭吉の人権の考え方を否定したのが
今後解説しますが中江兆民です。
話を元に戻します。
福沢諭吉の有名な本としては『学問のすゝめ』があります。
⇒学問のすゝめ (岩波文庫 青102-3) [ 福沢 諭吉 ]
そして『学問のすゝめ』ですすめられている学問が『実学』になります。
実学とは何か?
というと実際に役に立つ学問のことです。
実学は朱子学とか陽明学とか国学などではありません。
ヨーロッパの近代科学が福沢諭吉がいうところの実学に該当します。
たとえば自然科学や社会科学が実学になります。
こういう実学を学びましょうというのが『学問のすゝめ』になります。
だから陽明学とか神学といったものは実学には該当しません。
心理学をただ「知っている」だけではなく「やっている」所まで落とし込むことが大切なんですよね。知っていても、それを日常で実践していなければ本当の意味で理解しているとは言えません。福沢諭吉は「実学」に重きを置いたそう。実用的で、身につく学び。そのためには、アウトプットし続けること。
— まあこ@勇気のカウンセラー (@monchan5251) October 25, 2021
福沢諭吉の実学を学べって わりと私の今までの考え方に近い気がする。小4で投資に興味持ったのも 英語を喋れるってことの大事さに気づいたのも 社会で通用スキルが欲しいって思って、普通の高校選びを変えたのも実学を身に付けたいからっていう一言で説明できるな
親の教育かそれとも…
— issei (@issei_sakura12) April 28, 2023
福沢諭吉に言わせると
世の中には賢い人と愚かな人に分かれてしまうのは
実学を学ぶかどうかによって分かれてくるとのことです。
つまり実学を学んだ人は独立した個人として尊重される。
でも、実学を学んでない人はいいように人に使われてしまって
蔑まれてしまうと福沢諭吉は考えていました。
実学を学ぶということが個人の独立を達成するのに必要なことで
そして独立した個人がたくさん出てくることによって国家の独立が維持されると
福沢諭吉は考えました。
それを表した言葉が『一身独立して一国独立す』です。
「一身独立して一国独立す」
近代日本の歩むべき道を指し示した福沢諭吉の言葉です。
日本はまだやはり個人の独立心が未熟だと思います。
〈空気〉を読まない力を身につける必要があります。— 自由のカメ (@caputmortuumtw) May 10, 2023
自分が実学を身につけて独立する。
その結果として国も独立するんだということです。
なので『学問のすゝめ』というのは
単に勉強しましょうではなく、
実学を学び、実学を学ぶことによって独立する。
そして国家の独立も維持されるということです。
かなりスケールの大きな話になります。
私は獣医師で動物病院を開業しています。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
大学で獣医学という一応自然科学の分野を学んだので
実学を学んだということになりますね。
おかげで開業という独立を果たすことができたので
福沢諭吉先生の考え方に賛同します。
以上で福沢諭吉の実学についての解説を終わります。