今回の記事では日本民俗学の創始者である
柳田國男についてわかりやすく解説します。
日本民俗学の創始者柳田國男ってどんな人だった?
柳田國男さんは1875年生まれで1962年に亡くなっています。
本日は、#柳田國男 先生のお誕生日です。
柳田國男先生は、明治8(1875)年の7月31日に、この福崎町でお生まれになりました。
記念館の西側には、#柳田國男生家 が移築・復元されています。 pic.twitter.com/FdllLBoo5C— 福崎町立神崎郡歴史民俗資料館・柳田國男・松岡家記念館・大庄屋三木家住宅 (@fukusaki_museum) July 31, 2022
そして柳田国男さんは元々官僚でしたが
農民生活に関心を持つようになって
日本民俗学の創始者となった人です。
そこで柳田国男さんは常民(じょうみん)の生活文化を研究しました。
常民とは何か?というと民間伝承を持っている名もなき人たちのことです。
たとえば山奥で古い習慣のまま生活している人たちを常民といいます。
そういう人の生活を明らかにすることによって
日本人のルーツ、日本人っていったいどういう人たちだったのか?
といったことを明らかにしようとしました。
これが柳田国男の民俗学になります。
たとえば柳田国男さんの著書に『遠野物語(とおのものがたり)』があります。
⇒口語訳 遠野物語 (河出文庫) [ 柳田 国男 ]
『遠野物語』は東北地方に伝わるような古い言い伝えとか伝説を
集めたものになっています。
『遠野物語 全訳注』(柳田國男著・新谷尚紀訳・講談社学術文庫)が届きました✨
ありがとうございます!#遠野物語 #柳田國男 #新谷尚紀 pic.twitter.com/h6htiWuz17— 岸澤美希|民俗学研究者 (@tanukiink) August 17, 2023
他にも民俗学としては『折口信夫(おりぐちしのぶ)』さんが有名です。
折口信夫さんは『まれびと論』で有名です。
瀬川拓郎『縄文の思想』講談社現代新書 読了。
網野善彦の海民論と、折口信夫のまれびと論を組み合わせつつ、近現代にまで残存する「縄文の思想」について述べる。
個人的には一、二を争う面白い本だった。 pic.twitter.com/0n3eaupMja— ばやいんげん(わせとわ) (@liner104) March 21, 2021
『まれびと論』とは何か?というと
日本において神というのは『客人(きゃくじん)』として捉えれていると考えます。
神様というのは日本においては共同体の外からくる客人であるということです。
『お客様は神様です』的な発想ですね。
ちょっと私はこういう考え方は好きではないです。
私は動物病院を経営しているのですが・・・。
⇒プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ
お客様は神様です的な感覚で飼い主さんと接していると
後々困ることが出てきたりするんですよ。
治療が上手くいかなくなった時
飼い主さんから「お前のせいで治らないんだから徹夜で看病しろや!」
みたいなことを言われることがあったりするんです。
単純に老衰であってもです。
なのでお客さんとお店の人は対等な立場くらいの感覚の方が良いかなって思ってます。
お店の人や今まで培ってきたスキルを使ってお客さんのために仕事する。
お客さんは自分だけの力ではどうにもならないから
お金を払ってお店の人の経験を利用させてもらうみたいな感覚です。
ちょっと脱線したので話を元に戻しますね。
とにかく折口信夫は『神=客人』と捉えました。
あと他にも民俗学で有名な日本人として
南方熊楠(みなかたくまぐす)がいます。
南方熊楠は博物学という形で民俗学にとどまらず、
いろんなことの研究をしましたが
特に生命に関心を持って特殊な生き方をしている
粘菌(ねんきん)の研究をしたことでも有名です。
以上で解説を終わります。