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一般知識

大陸法と英米法の違いをわかりやすく解説

大陸法 英米法 違い




この記事では大陸法と英米法の違いについて
わかりやすく解説します。

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大陸法と英米法の違い

大陸法 英米法 違い

大陸法と英米法の違いについて大事なのが
両者の考え方の違いです。
大陸的なものの考え方、英米的なアングロサクソンのものの考え方の違いが
大陸法と英米法の違いに色濃くあらわれてきます。

では本題に入っていきますね。
大陸法と英米法の違いについて考えていくための大前提から解説しますね。

法の考え方には大きく分けて2つあって
それが大陸法と英米法だってことです。
それくらい大陸法と英米法は違います。

で、大陸法ですが
大陸法はローマ法とゲルマン法の融合です。
要するに何か?というと
ローマといったらイタリアというかもしれませんが、
大陸法といったらドイツとフランスをイメージするとわかりやすくなります。

それから英米法といったらゲルマンの中でも
アングロサクソンということで
イギリスに端を発してアメリカに伝わっていきます。

それから大陸法は成文法主義です。
成文法主義というのは議会が制定した法律があって
この議会が制定した法律を様々な事件に適応していく。
様々な諸事情に対して適用していくという考え方を大陸法はとっています。

これに対して英米法は判例法主義です。
1つ1つの具体的な事件でどう解決したのか?
ということを積み重ねていってできあがります。

それから次に考え方ですが、
大陸法の考え方は大陸合理論で
英米法の考え方はイギリス経験論です。

ここまでまとめると

大陸法と英米法の違いは

・大陸法はローマ法とゲルマン法(ドイツとフランス)の融合
これに対して英米法はイギリス由来

・大陸法は成文法主義
これに対して英米法は判例法主義

・大陸法の考え方は大陸合理論で
英米法の考え方はイギリス経験論

です。

それから大陸法系の諸国は演繹法を使います。
議会において法律を作ったうえで
それを具体的な事実に適用していくということです。

これに対して英米法はどうでしょう?
1つの経験、1つの経験といった感じで
経験と経験の積み重ねの中から
抽出できる原理原則はいったい何なのか?
ということを大事にするのが英米法です。
このことから英米法は判例が大事ということになっていくわけです。

これをコモンローといいます。
コモンローとは1つ1つの経験の積み重ねをして抽出されたもののことです。
なのでコモンローという言葉はイギリスのものです。

では日本は英米法でしょうか?大陸法でしょうか?
日本は明治初期には大陸の影響が非常に強かったです。
ところが第2次世界大戦後、英米法である
アメリカ合衆国の影響を色濃く受けているので
日本は大陸法と英米法を合わせた折衷法法体系になっています。

以上で解説を終わります。