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1次試験

ハリスとウルマンの多核心理論(多核心モデル)とは?わかりやすく説明

多核心モデル




高校でもし地理を選択したら
学習する可能性があるのが『多核心モデル』です。
行政書士試験の一般知識では高校で学習する内容であれば
出題される可能性がありますよね。

さっきいろいろネットサーフィンをしていたら
高校地理でも登場する『多核心モデル』の初出となる論文を発見しました。
多核心モデルについて書かれた論文はこちら

上記論文は英語でかなり何回だったので
今回の記事では多核心モデルとは何か?わかりやすく解説させていただきます。

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ハリスとウルマンの多核心理論(多核心モデル)とは?わかりやすく解説

バージェスの同心円地帯理論やホイトの扇形理論を批判する理論を提唱した人の話になります。
バージェスの同心円地帯理論とは?わかりやすく解説
ホイトの扇形理論とは?わかりやすく解説

それがハリスとウルマンの多核心理論(多核心モデル)です。

多核心モデル

上の図をご覧ください。
円全体を1つの都市だとしましょう。
すると都市の中には核(コア)と呼ばれる部分がいくつもあると考えます。

同心円地帯理論 わかりやすく


たとえばバージェスの同心円地帯理論だと都心というのは1個だけでした。
同心円地帯理論とは?わかりやすく解説

ホイトの扇形モデル(扇形理論)


それからホイトの扇形理論も都心の中心は1個だけでした。
ホイトの扇形理論(扇形モデル)とは?わかりやすく解説 多核心モデル

それに対してハリスとウルマンの多核心理論というのは
都市の核になっているのは核心は1個だけじゃないと考えます。
多くあるってことです。
これが多核心理論です。

もしかしたらあなたは「同心円地帯理論、扇形モデルと多核心モデルの違いがわからない!」
って悩んでいませんか?

同心円地帯理論にしても扇形モデルにしても中心は1つだと考えます。

でも、街が大きくなると実際は副都心というのができていくわけです。
そんなことを主張したのがチョーンシー・ハリス(アメリカ)とエドワード・ウルマン(アメリカ)で多核心モデルといいます。
1945年に提唱されています。

たとえば東京という都市を考えてみましょう。

丸の内辺り、東京駅周辺のところが
一番最初にまずは都心地域になりました。
昔は東京駅当たりが一番栄えていたわけです。

ところがたとえば都庁が新宿に作られました。
都庁のことを『副都心』といったりしますね。
そうすると東京駅周辺以外に今度は新宿にも
核心が作られたわけです。
現在では新宿の方が栄えていますね。

ところでこの記事をご覧のあなたは
休日、どこに遊びに行きますか?
若い人だと渋谷辺りが多いと思います。

そうすると若者が集う街として渋谷があります。
サラリーマンだったら新橋であったり池袋が多いでしょう。
これもまた人々が集うところです。

あるいはおたくの聖地である秋葉原があります。
あるいは下北沢とか中野あたりもそうでしょう。
ある一定の趣味とか文化に非常に興味のある人はそういうところに行ったりしますね。

他にも池袋、品川、上野なども栄えてきていますね。
こんな感じで副都心がたくさんあるわけです。
こんな感じで東京都に副都心がたくさんあるという事実を
同心円地帯理論や扇形モデルでは説明できません。

でも多核心モデルなら「そりゃそうだよね」
と納得できるわけですね。

光が強く出ている地域(ネオンとかマンションの住人による。人口が多い方が強くなるはず)が
昔と今では変わってきています。

そうすると都市というのは光と影の部分の両方があると
魅力をより一層輝かせるわけです。
表上の表面的なものだけじゃなくて
アンダーグラウンド的な魅力というもの、
サブカルチャー的な魅力というものも都市というものに陰影を与えているわけです。

だから都市の核というのはその街に求められる機能が違っても
いっぱい核があることによってより魅力的な
有機的な都市というものを形成しているわけです。

だから都市の核は1個だけじゃなく
異なった機能を持った核が複数、多核心があることによって
その都市の魅力を醸し出している、
中心は1個だけじゃなく、核が複数ある
それが多核心理論だということです。

よく外国人が
「伝統的な文化と最先端の文化が共存している」
それが東京の魅力だといいます。

まさに伝統的な文化を担っている街や
最先端の文化を担っている街などが
いっぱいあることによって有機的な魅力のある都市にしています、

核は1個だけじゃないということです。

同心円地帯理論や扇形モデルは都市の核心は中心(業務地区)の1つしかないと考えます。
でも、多核心モデルでは街が大きくなると
中心業務地区のほかに複数の核心が発達していく
と考えます。

そしてできた複数の核心の周辺にいろんな機能を持った地域もできていきます。
これが多核心モデルです。

たとえば、東京都港区という中心業務地域があったとしたら
その周辺に卸売の地域(下町)ができてくるわけです。

このように考えるのが多核心モデルです。
以上で解説を終わります。