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一般知識

弘仁貞観文化まとめ

弘仁貞観文化 まとめ




この記事は弘仁貞観文化をまとめたものになります。

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弘仁貞観文化についてまとめてみました

弘仁貞観文化はちょうど、桓武天皇がでてきて
平安京を作ってできたばかりの都で
ルール変更しまくっていた時代になります。
具体的には平安時代の前期になります。
桓武天皇のしたことをわかりやすく解説

そのときの文化が弘仁・貞観文化(こうにんじょうがんぶんか)です。
桓武天皇とか嵯峨天皇の時代になります。
桓武天皇のしたことをわかりやすく解説

弘仁貞観文化:密教

ところで奈良時代の終わりごろに
かなり大きな問題が起きました。

「誰のおかげで国を守れているの?」っていう問題です。
当時、国を守っているのは仏教でした。
つまりお坊さんが国を守っているわけです。

お坊さんのおかげで国は安泰ということ。
だからお坊さんが政治に口出しをしてくるわけです。

聖武天皇が亡くなったあと、
聖武天皇の娘である孝謙天皇(こうけんてんのう)が女帝として
天皇になります。
ですが、いったん天皇を辞めて
もう1回天皇として再復帰します。
そして称徳天皇(しょうとくてんのう)という別の名前になりましたが、
とにかく聖武天皇の娘が天皇をやっていたときに
その女性の天皇の愛人になったのがお坊さんである道鏡(どうきょう)という人です。

代わりに天皇になってやろうという野望を持つお坊さんまで出てきて
奈良時代の終わりというと、お坊さんのせいで政治が乱れるのです。
だから、桓武天皇がそんな奈良にたくさんお坊さんがいるので
別な新しいところに引っ越してお坊さんに口出しされないように平安京を作ったのです。

そこで、平安京の都にお寺を作ることになりました。
もちろんお寺にはお坊さんが必要です。
今の時代だってそうですよね。

お坊さんを呼んでお寺を作るときに
奈良からお坊さんを呼び寄せるのでは意味がありません。

奈良からせっかく逃げ出してきたのに
奈良の町に住んでいるお坊さんを呼び寄せてお寺を作らせたら元も子もありません。
そこで遣唐使を中国に行かせて新しいタイプの仏教を勉強させてきて
中国から新しい仏教を輸入して
その仏教スタイルの新しいお寺を京都に作ったのです。

なので今までの奈良にはない
中国から直輸入した新しいタイプの仏教のお寺を作りました。
したがって平安時代になると新しいタイプの仏教が流行るわけです。
これを密教といいます。

密教(みっきょう)と呼ばれるタイプの仏教は
どんなご利益があるか?というと、
『現世利益(げんぜりやく)』といいまして、
世の中のありとあらゆる願いをかなえてくれます。
現世(げんぜ)というのは今の世の中のことです。

だから奈良時代の仏教は国を守るという感じでしたが
今度の中国から輸入した密教は
皆さんの個人的な願いを叶えてくれます。

・お金持ちになりたい
・病気を治して元気になりたい
・試験に合格したい
・あの人と結婚したい

など。

そのためにお坊さんはちょっとオカルトチックな呪文を唱えます。
オカルトチックなパワーを身につけるために
山の中で山伏となって何か月も修行をします。
山岳修行です。

こんな感じで山伏となって修行して
火を焚いて呪文を唱えてみんなの願いを叶えるという仏教。
これが密教です。

日本人の坊さんが中国に渡って新しいタイプの仏教を学んで
そしてそれを日本に輸入して新しい宗派を作ります。
そのお坊さんの名前と宗派の名前は重要です。

密教(1)最澄

まず1人目のお坊さんは最澄(さいちょう)です。
遣唐使として中国に渡り、日本に帰ってきて
天台宗という宗派を作りました。
宗派というのは役職がしっかりしているし、仕組みもしっかりしていて
運営方法も決まっているし、
信者もどんな活動も決まっているようなグループのことです。

最澄はどちらかというと宗派のトップというより
プロデューサーです。
秋元康とかつんく♂みたいな立場になります。
毎年1回総選挙があってランキングが決まって神セブンとかになると
一番前に立てるとか。

信者たちはCD一枚買うと握手券が入っていて握手できるとかというシステムを
秋元康さんは全部決めたわけじゃないですか。

それと一緒です。
最澄はプロデューサーとしてそのグループに所属している坊さんは
どんな風にランク分けされるのか?
それを信じる信者たちはどんなふうにお坊さんたちと一緒に
仏教のお祈りをするのか?全部決めました。
これが天台宗というグループです。

そしてその総本山として作られたのが比叡山の延暦寺です。

密教(2)空海

もう1人お坊さんがいます。
空海です。
空海(くうかい)も中国に渡り新しい仏教を勉強し
日本に帰ってきて真言宗(しんごんしゅう)という宗派を立ち上げます。
空海は超天才プロデューサーでした。
スケールが大きいです。
なんといっても名前が『空と海』ですからね。
空と海を名前に持つというスケールのでかさ。
しかも天才です。

空海が総本山として作ったお寺ですが、
和歌山県の高野山にある金剛峯寺(こんごうぶじ)です。
空海は仏教だけでなく字も上手でした。
弘法も筆の誤りという言葉がありますが、
それくらい字がすごく上手でした。
もちろん、この言葉は弘法大師空海のことですからね。

あと空海は土木建築の知識や技術が豊富でした。
たとえば空海の故郷の香川県に大きなため池を作りました。
そのため池は水が枯れることはありません。
それまで日照りが続いていた自分の故郷に
安心して水を供給できるようにしたくらい空海は土木技術の天才でもあります。

しかも空海は真言宗のテーマパークも作りました。
普通の凡人が作るテーマパークというと
浦安あたりの埋め立て地にネズミの着ぐるみを来た人たちを踊らせて
年間パスポート7万円くらいのちょっとしたアトラクション程度でしょう。

これに対して空海が発案した真言宗テーマパークはアトラクションの数が88あります。
場所は自分の出身、四国という島1つが全部敷地になっています。
なので浦安の埋め立て地程度の規模ではありません。
つまり88あるお寺をグルっと回るお遍路さんというのは
空海が作った88個のお寺を四国一周ぐるっと回る旅ができるようになっているわけですね。

1個1個お寺を周るたびに
何百円か払ってハンコをもらいますが、
正式にお寺のサインを手帳にもらうと1つ4000~5000円します。
それを88個集めるわけです。
その88個集めた手帳を最後、高野山に行って奉納します。
掛け軸にすると1つ200万円くらいかかります。
したがって88全部まわって高野山で掛け軸にして納めると300万円くらいかかるということです。

だから年パス7万円程度で
「高い」なんて言ってる場合ではありませんね。

こんな感じで空海は自分の出身、四国を1つのテーマパークにしました。
それだけじゃありません。

京都駅の近くに教王護国寺(きょうおうごこくじ)、別名東寺(とうじ)というお寺を建てました。
修学旅行で京都に行ったら必ず行くようなお寺です。

教王護国寺に立体曼荼羅を空海は作りました。
曼荼羅(まんだら)というのは密教における世界を表す絵です。
21個の仏像を配置して、その仏像1つ1つに意味がありますが、
その仏像の配置そのものが全宇宙を表します。
大きな暗い体育館くらい大きな講堂の中に21個の仏像が並んでいて
そのうち16個が当時のまま残っていて、全部国宝になっています。
建っている仏像もすごいです。
ロン毛、上半身裸、ドクロのベルトバックル、真っ赤な炎を背負って怖い顔そんな感じ。

こんな感じで密教では真っ赤な炎を背負って
怖い顔をしていかにもヘビメタみたいな感じの仏像が作られていました。
現代音楽でいったらヘビメタみたいな感じです。

今回の記事は以上になります。