参考文献・URL
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どんな規模の会社であってもどんな業種の会社であっても
必ず会社は競争しています。
そして競争の形態は大きく2つに分けることができます。
企業の競争形態は
・不完全競争市場
・完全競争市場
の2つです。
今回は上記2つの競争形態の中でも完全競争(市場)、
しかも完全競争市場と言えるための4つの条件について
わかりやすく解説していきたいと思います。
完全競争市場の4つの条件とは?
1つ目の条件
商品を作る供給者も商品を買う需要者も
自分の力で市場価格を変えることができない
会社もお客さんもすごく小さい存在だけど、
すごく市場が大きいという条件と言うことです。
つまり、完全競争市場では
自分で勝手に価格を吊り上げたりといったことが
出来ないということになります。
2つ目の条件
企業が提供する商品は同質的
たとえば地域で評判で、
一度食べたらやめられないほどおいしいドーナツ屋さんとか
コンテストで優勝経験のあるドーナツ職人もいます。
でも同質的とはそういうドーナツを指しているわけではありません。
どのドーナツ屋さんも、みんな同じドーナツを販売しているのが
同質的という意味です。
3つ目の条件
商品に関する情報を買う側も作って販売する側も
よく知っている。
この3つ目の条件を情報の完全性といいます。
たとえばドーナツ屋さんの例でいうと
どこのドーナツ屋さんも同じ商品だと店側もお客さん側も
きちんと知っています。
また値段についてもお客さんはきちんとしっています。
4つ目の条件
市場への新規参入や撤退は簡単にできる。
自由。
以上4つの条件をすべて満たすものを完全競争市場といいます。
こうした完全競争市場では企業・消費者ともに
価格の影響力がありません。
どうしてでしょう?
なぜ完全競争市場では価格の影響力がでないの?
完全競争市場の2つ目の条件。
2つ目の条件
企業が提供する商品は同質的
それから3つ目の条件。
3つ目の条件
商品に関する情報を買う側も作って販売する側も
よく知っている(情報の完全性)
これらにより、同じドーナツをどこのドーナツ屋さんも売っているわけです。
なので、他の店は1個200円でドーナツを売っているけど、
自分の店だけ1個500円でドーナツを売って儲けることができません。
つまり買う側が他で200円でドーナツを売っていると知らなければ
1個500円でドーナツを買うかもしれません。
でも、買う側はみんな値段などの情報を知っているので
500円のドーナツを買うはずがないわけです。
だから、完全競争市場では他のドーナツ屋が
ドーナツを1個200円で販売していたら
自分の店も1個200円で売るしかありません。
そもそも他の店が1個200円でドーナツを売っているから
自分の店は1個100円と激安価格で売ると
利益が減ってしまいます。
利益が減ったらお店が潰れてしまうかもしれません。
お客さんもドーナツは1個200円だと思っているわけですから
あえて値段を安くしてドーナツを販売する必要がありません。
お客さんは決められた価格で買うしかありません。
こういうのをプライステイカーといいます。
(4) 市場への新規参入や撤退が自由