センターフィーの意味について解説します。
センターフィーの意味
センターフィーとは物流センターに納入する業者が商品を納入するときに
支払う料金のことです。
フィーとは料金とか手数料という意味です。
つまりセンターフィーは物流センターに支払う料金ということになりますね。
物流センターに納入する業者には
・メーカー
・卸売業者
などがあります。
メーカーや卸売業者が物流センターに納入せずに
各お店まで運搬していたとしましょう。
メーカーや卸売業者が物流センターまで運搬する配送料と
物流センターでなく各お店まで運搬する配送料を比べたら
圧倒的に各お店まで運搬する配送料の方が高くなります。
つまりセンターフィーを支払ってでも物流センターに納入した方が
各お店までの配送料分だけ節約できるので意味があるわけです。
それでは中小企業診断士1次試験運営管理の過去問で
センターフィーの意味を再度確認していきましょう。
認められる範囲であることが「大規模小売業告示」で求められている。
(平成24年第32問)
正解は不適切(×)です。
小売業者の得る利益を考える必要はありませんね。
センターフィーを支払うのは納入業者(卸売業者やメーカー)です。
納入業者としてはセンターフィーを払ってでも利益がでるなら
物流センターに納入するでしょう。
でも物流センターに納入したら赤字になるなら
各店舗に直接配送した方が利益が出やすいわけです。
(平成22年度第32問より)
正解は適切(〇)です。
物流センターとしてもセンターフィーをもらうことで利益がでますし
納入業者としても仕入高に応じてフィーを決めてもらった方がよいでしょう。
でないと、どんな商品でも同じフィーをとられるなら
仕入高が高い、普通は大きな売り上げを及ぼす商品なら得をするけど
仕入高の低い、普通は小さな売り上げしか挙げれない商品だと損をすることになりますから。
小売業が卸売業に支払う費用をセンターフィーという。
(平成26年度第34問より)
正解は不適切(×)です。
小売業がセンターフィーを支払うわけではありません。
センターフィーを支払うのは納入業者(メーカー、卸売業者)です。