ライン組織とはどういう組織のことなのでしょうか?
メリットとデメリットについてもわかりやすく解説していきます。
ライン組織とはどんな組織?
ライン組織は
直系組織あるいは垂直組織と言われることもあります。
こちらの図をご覧ください。
命令系統のことをラインといいます。
ですから、上記図でいうと、経営者⇒部長⇒課長⇒一般社員
という流れがラインです。
そして、上記図のようなラインが出来上がっている組織をライン組織といいます。
わかりやすくいうとライン組織とはワンマン社長組織です。
言い方が悪くなりますが、
独裁者の社長(経営者)が部下にあれやれこれやれと指示を飛ばす組織が
ライン組織です。
ライン組織は軍隊でも使われています。
ライン組織メリットとデメリット
ライン組織は軍隊でも使われているような組織形態です。
ルールが守られやすいというメリットがあります。
隊長の指示に従えない部下がいたら、
軍隊が上手く機能しません。
軍隊は規律(ルール)を守ることは絶対といえるでしょう。
ですので、軍隊も取り入れているライン組織のメリットは
規律が守られやすいということになります。
逆に経営者などの上司の専門性が弱いというデメリットがあります。
経営者(社長)は万能でないといけません。
社長が全部命令を下しますからね。
ワンマン社長組織がライン組織ですから。
なので社長はいろんなことを知っていないといけません。
社長にかかってくる負担はすごく重くなってしまいます。
ですから、どうしてもライン組織の場合
上司の専門性が弱くなります。
上司が一人なので、複数の専門分野に精通する必要があります。
これはライン組織のデメリットになります。
他にもライン組織のデメリットとしては
ラインが長くなればなるほど意思決定はどんどん遅くなります。
たとえば、社長⇒部長⇒課長⇒一般社員
というライン組織より、
社長⇒部長⇒課長⇒係長⇒一般社員
の方が、係長がいる分だけラインが長くなるので
意思決定は遅くなります。
あと、
ワンマン組織なので、部下に命令をするわけですが、
命令をするからには上司に責任が降りかかります。
なので上位者の負担、責任が重くなりがちなのも
ライン組織のデメリットといえるでしょう。