今回の記事ではマージナルマンとはどういうことなのか
わかりやすく解説したいと思います。
マージナルマンとは?
前回の記事ではマートンの予期的社会化について解説しました。
⇒マートンの予期的社会化とは?例を挙げながらわかりやすく解説
前回の記事で将来中国経済が発展する可能性が高いからと
転職しようと思い、働きながら中国語を勉強する例え話を挙げました。
この場合、今働いている会社のスタッフから「お前、中国語勉強して
転職するのかよ!」ってやっかまれることがあるかもしれませんね。
これは別に中国語だけの話ではありませんね。
たとえば行政書士試験に合格して今の仕事を辞めて独立開業しようということがバレても
同じようにやっかまれるかもしれません。
ただ、予期的社会化的な考え方は
転職や独立といった他のところに移りやすくなりますけど、
多様性を受け入れる社会だったらメリットになるでしょう。
でも逆に江戸時代の士農工商のような身分制社会だったら予期的社会化的な
考え方は許されません。
とはいえ、令和2年現在はネットの情報も溢れていて
いろんな可能性を感じれる社会です。
そういった意味では誘惑も多いです。
「この本買って勉強したら社労士になれそうだな」
「今の自分の学歴だったら外資系企業に転職できそうだな」
みたいな感じでいろんな誘惑がネット上にいっぱい存在しているわけです。
となると、士農工商的な社会だと
自分の心の中は社労士になりたいとか中国系の企業に転職したいのに
転職や独立が許されないというのは、精神的にきついでしょう。
ここまでがマージナルマンの前提です。
マージナルマンとは、互いに異なる文化を持つ社会集団などの境界線に
位置する人のことです。
なのでマージナルマン=境界人
ということです。
マージナルマンは移民の人がなりやすいです。
移民はよそ者扱いされやすいです。
故郷を捨てて新しい土地に移動します。
もし、新しい地で受け入れられないからといって
元の地に戻っても「お前は故郷を捨てたんだろ」って
村八分に会う可能性があります。
つまりどっちつかずの立場になるかもしれないのです。
これがマージナルマンです。