前回の記事では人頭税、比例所得税、累進所得税について解説し、
どれが一番望ましいのかについても解説しました。
⇒人頭税・比例所得税・累進所得税とは?望ましいのはどれ?
今回の記事では同じ所得税がらみですが、
ラッファー曲線(ラッファーカーブとも)とはどんな曲線なのか、
グラフを使いながらわかりやすく解説していきたいと思います。
ラッファー曲線(ラッファーカーブ)とは?
こちらの曲線がラッファー曲線(ラッファーカーブ)です。

横軸に税率で、縦軸に税収をとったものです。
もちろん所得税の話です。
もちろん税率が0だったら税収が0だから
ラッファー曲線は原点を通ります。

所得税の税率が0から5%⇒20%みたいに上がっていくと
所得税の税収も増えていくので右肩上がりの曲線になるのは理解できると思います。
ところが問題は横軸のrA点を仮に税率50%としましょう。
もし50%の税率を超えたらどうなるでしょう?
50%の税率を超えるとみんな働かなくなります。
「いい加減にしろ!」と。
結果、所得税の税収が減ってきます。
だからrA点より右の領域は右肩下がりの曲線になるわけです。
ところでラッファーさんは紫色の斜線のエリアのことを禁止領域としました。
つまり紫色のエリアはタブー領域だとラッファーさんは言ったわけです。
「禁止領域に入っちゃだめですよ」ということです。
もちろん税率が100%だと全部国に納めるので
誰も働かないので税収は0となってしまいます。
ちなみに消費税は10%に上がりましたね。
消費税が8%から10%にアップしたからといって
税収がアップするわけではないということもいえるでしょう。
税収が減る可能性すらあります。
こういう税収が減るエリアが禁止領域だということですね。
なぜなら消費税が上がれば上がるほど
国民は特に高い商品を買いたいという意欲がそがれますからね。
所得税がアップしすぎたら働く意欲がそがれるのと同じ理屈です。
以上がラッファーカーブ(ラッファー曲線)の説明になります。