前回の記事ではシンジケート団引受方式について解説しました。
⇒シンジケート団引受方式とは?わかりやすく解説
今回の記事では同じ国債の話ですが、
60年償還ルールについて解説します。
60年償還ルールとは?

60年償還ルールについて理解する前提になるのですが、
借換債(かりかえさい)を先に知っておきましょう。
借換債とは借金を返済するために
別のところから借金することです。
つまり借金そのものが減っていないということです。
たとえば、車を買うために
どこかの銀行からお金を借りたとしましょう。
この銀行にお金を少しずつ返していくわけですが、
返済するために別の銀行からお金を借りているという状況が借換債です。
なので、借金そのものは減っていないですね。
国も借換債ということで、借金を返すときに
別のところから借金をしている場合、事実上借金は減りません。
ここで60年償還ルールの登場です。
国が借金したとして、60分の1だけ借金を返済しています。
毎年60分の1ずつ借金を返しているということになると
全額借金を返済するのに60年かかるということです。
これが60年償還ルールです。
ですからとりあえず借金を全額返済するのに60年かかってしまうということです。
今現在の借金は60年後に償還されるということになります。
これが60年償還ルールです。
以上で解説を終わります。