前回の記事では予言の自己成就について
豊川信用金庫事件を例として挙げながら解説しました。
⇒予言の自己成就とは?具体例を挙げてわかりやすく解説
今回の記事では自己破壊予言とはどういうことなのか?
わかりやすく解説していきたいと思います。
自己破壊的予言とは?
前回解説した予言の自己成就とは、「信用金庫が倒産するらしいよ」みたいに
ある状況が起こりそうだという思い込みにしたがって行動すると、
本来、みんなが考えなければ起こらなかった(例:信用金庫は倒産しなかった)のに
実際に起こってしまう(例:信用金庫が倒産危機に陥る)ことをいいます。
⇒予言の自己成就とは?具体例を挙げてわかりやすく解説
これに対して自己破壊的予言とは当初の思い込みが逆に作用するものをのことです。

自己破壊的予言の具体例として、
あなたは開成高校3年生で成績トップだったとしましょう。
で、東京大学理科3類(医学部)に余裕で合格できると
模試の成績でもA判定が出ていたので、自分の中で思っているとします。
東京大学の入試は2月で現在12月。
周りの受験生の模試の出来を見ても
どう考えても余裕で理科3類に合格できそうです。
ところで、あなたには彼女(彼氏)がいます。
彼女(彼氏)から、「クリスマスとお正月一緒に過ごそうよ!」
と誘惑されました。
あなたも「どうせ、東京大学なんて余裕で受かるから
息抜きがてら彼女(彼氏)と過ごそうかな」
と勉強することなく年末年始を過ごしました。
結果、その約2週間の間に周りの受験生に抜かれ、
あなたは東京大学に不合格となってしまいました。
こういうのが自己破壊的予言の具体例です。
あなたは絶対に東京大学に合格できると思い込んで怠けてしまった、
この絶対に受かるという思い込みが不合格につながったってわけです。
以上で解説を終わります。