「そこのお兄さん、何かご不満(ゴフマン)ですか?」
という洒落を言ってしまいました。
今回の記事のテーマであるゴフマンのスティグマはご不満ではありません。
そもそもスティグマというのはキリスト教神学の用語ですが、
それが転じて、犯罪者や奴隷に押された薬品を指す言葉に変わってきています。
昔は今みたいに「表現の自由の侵害だ!」みたいな感じで
人権意識なんてありませんでしたから、軽く、人権を侵害していました。
昔は奴隷や犯罪者として牢屋に入ると焼き印を押されていたんです。
たとえば額や肩に125番とか216番みたいな感じで
焼き印を押されていたんです。
焼き印ですから一生消えません。
だから仮に奴隷や囚人から自由になったとしても一生、
焼き印がついて回るわけです。
なので、一般人が焼き印を見たら
「こいつ、もと奴隷だ」みたいな感じで。
焼き印を見た一般人は「こいつ、ダメな人間だ」みたいな感じで
嫌悪感を抱いたり、ダメ人間みたいなレッテルを貼ることになります。
こういう一つの目印のことをスティグマといいます。
スティグマの具体例
スティグマの具体例を挙げてみましょう。
現在の日本だと生活保護を貰っている人というのはスティグマになります。
⇒生活保護法はいつからどういう理念で始まった?詳しく解説します
本来、生活保護というのは国民の権利ですから
受給しても何の問題もありません。
でも、生活保護を貰っている人を見ると
「この人は他の人よりダメな人だ」みたいに感じる人がいます。
こんな感じで生活保護をもらうということが目印(スティグマ)に
なってしまっているんですね。
続いてゴフマンのスティグマと似た理論であるラベリング理論について解説します。
⇒ラベリング理論とは?具体例を挙げてわかりやすく解説
あと、ゴフマンさんが主張した演技論的アプローチについて解説しました。
⇒演劇論的アプローチとは?わかりやすく解説