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1次試験

官僚制組織3つの特徴




今回の記事では官僚制組織の特徴を3つご紹介したいと思うのですが、
その前に、そもそもの話からさせていただきます。

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官僚制組織とは?

官僚

官僚制の考え方(官僚制論)はそもそも、
ドイツの社会経済学者のマックスウェーバーさんが提唱しました。

で、マックスウェーバーさんは支配について考えました。
支配というのは人が人を思うがままに動かすとか
人が人の言うことに従うという現象のことです。

で、支配には3つあるとマックスウェーバーさんは考えました。

支配は

(1)伝統的支配
(2)カリスマ的支配
(3)合法的支配

の3つあります。

上記3つの支配の中でも官僚制組織について考えるうえで重要なのが合法的支配です。
合法的支配とは法律とかルールにもとづいた支配のことです。
現代社会における支配は一般的には合法的支配に該当します。

この合法的支配を行う組織を官僚制組織といいます。
官僚制組織の代表例は官公庁です。

ほとんどの方は官僚制組織=官公庁
みたいなイメージでしょうが、大企業もふつうは官僚制組織化しています。

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官僚制組織の特徴1

官僚制組織の1つ目の特徴は職務の専門化です。
職務分野ごとに専門家が管理することを指します。

たとえば官公庁は省庁制を採用して分業しています。
さらに1つの省庁の中でさらに分業しています。

たとえば内閣府。

内閣府には

・宮内庁
・消費者庁
・金融庁
・警察庁
・復興庁

がありますし、
法務省

法務省には出入国在留管理庁などがあります。

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官僚制組織の特徴2

2つ目の特徴ですが。
権限や責任を順位に応じて与え、
権限を行使するときにできるだけ自分の感情、私情が入ることを
排除するという特徴が官僚制組織にはあります。

たとえば、菅総理大臣にはいろんな権限がありますが、
権限は菅さん個人に与えられているわけではなくて総理大臣というポジションに対して与えられています。

なので、菅さんが総理大臣をお辞めになれば
総理大臣としての権限を失います。

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官僚制組織の特徴3

各人の権限や責任は
文書化とか明確化されることで確保されるという特徴が官僚制組織にはあります。

たとえば菅総理大臣の権限というのは
菅さんが勝手に決めてよいわけではなく
法律などで明文化されて確保されています。

これは公務員だけでなくて
大企業にも該当します。

トヨタの社長になったからといっても、
気に入らないやつを懲戒解雇して人生に傷をつけることなんてできません。

そもそも労働基準法とか労働契約法で確保されていますし、
就業規則なんかでも懲戒の対象について明文化されているでしょう。

結局、官僚制組織というのは権限の遂行にあたって
それぞれの人の主観や私情が混ざることを避けて
大きな組織が運営可能になった合理的な組織のことです。

官僚制組織というのは
権限や責任をポジションに対して与えて
明確化してあげれば誰が総理大臣になっても
一定水準のことができるし、変なことが起こらないってことです。