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一般知識

孔子の仁と礼についてわかりやすく解説

孔子 仁と礼




この記事では孔子の仁と礼についてわかりやすく解説します。

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孔子の仁と礼とは?

孔子は儒家(じゅか)の立場の1人

孔子 仁と礼

孔子は儒家(じゅか)の立場の人です。
儒家はどういう立場なのでしょうか?
人為(じんい)、道徳を重視知って守っていく立場です。
人為とは人が作り出した決まり事とか約束事のことです。
なので人が作り出した決まりや約束事、もしくは人が作り出した道徳を
守っていくことを重視するのが儒家です。

そして儒家の開祖が孔子になります。

孔子の仁と礼

孔子像


孔子といわれれば『仁と礼』です。

仁(じん)とは何か?というと
人に対する親愛の情のことです。
こういう仁というものが外に現れた社会規範とか形式を『礼(れい)』といいます。

孔子は、たとえ私たちが礼を守っても、
心の中に仁、敬いの心みたいなものがなければそれは無意味だと言っています。
だから孔子の言っている仁と礼というのは密接に結びついています。

では仁の実践内容はどんな感じだったのでしょうか?

仁の実践内容として孔子は

・忠恕(ちゅうじょ)
・孝悌(こうてい)

ということを言います。

孝悌(こうてい)というのは親子、兄弟の間に見られる愛情のことです。
仁の実践はまず自分の親や兄弟に対する孝悌の実践から始めるべきだと孔子はいいました。
孔子の主張する仁は人に対する親愛の情のことでしたが
特に身内からということになります。
身内に対する愛情ということです。

ちなみに忠恕とは自分自身の誠実さ
自分自身の誠実さからもたらされる他人への思いやりのことをいいます。
もちろん他人への思いやりといっても
まずは身内への思いやりということです。

くどいようですが仁は人に対する親愛の情。
人はもちろん、自分じゃなくて他人です。
ただいきなり赤の他人への愛情は難しいから孔子は親とか兄弟に対する愛情から
スタートしなさいねって教えているわけですね。
その愛情そのものが仁ですよ。

そして親とか兄弟への愛情を持っているだけではダメで
態度とか行動といった形で自分の外に表されたもの、これが礼です。

孔子さんはまず社会の乱れを正すために仁が大事だと考えたわけですが、
ただ心の中で親や兄弟、それから他人に愛情を持っても、
ただそれだけではどうにもならないから
態度や行動で示すことが大事だよっていうわけですよ。

誤解を恐れずにいうと
ただ他人に愛情を持つだけのことを仁、
持った愛情を態度や行動で示すことを礼だと考えると分かりやすいと思いますよ。

たとえば、「お母さんのことが大好きだ」
「あの子のことが大好きだ」
って思っているだけなのは『仁』です。
これに対してお母さんへの愛情を示すために母の日にカーネーションを渡す。
これは『礼』ですよ。

学者先生がこの記事を見たら「ちょっと違うよ」みたいになるかもしれませんが
でも、だいたいこんな感じで理解しておくと
公務員試験や行政書士試験の一般知識レベルだったら
間違いの選択肢を選ばないと思いますよ。

孔子が理想とした徳治主義とは?

次に孔子が理想とする政治の在り方ですが、
孔子は法治主義はダメだと考えました。
法治主義とは法によって国を治めることです。

そうでなくて徳治主義(とくちしゅぎ)がよいと孔子は考えました。
徳治主義とは徳を持った(良い品性を持っていること)君主が国を治めて
その人徳を世に広めていくことを意味します。
これこそが理想的な政治だと孔子は考えて
これを徳治主義といいます。