参考文献・URL
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HHIとはある産業において企業の競争状態を表す指標の1つです。
ハーフィンダール・ハーシュマン指数の頭文字をとってHHIといっています。
中小企業診断士試験1次試験の経済学だと平成21年第16問で
HHIについて問われていました。
どんな問題が出題されたのか?詳細は後で掲載しますね。
まずはHHIの求め方について解説します。
HHIの求め方
例題
市場全体の市場占有率が
X社50%
Y社40%
Z社10%
だった場合、HHI指数を求めてみましょう。
HHI指数はその産業に属する『すべて』の企業の市場占有率の2乗和で表されます。
X社の50%は0.5を2乗すると0.5×0.5=0.25
Y社は0.4×0.4=0.16
Z社は0.1×0.1=0.01
上記3つの数値の和がHHIです。
2乗和とはそれぞれ2乗してでた数値を足し合わせることです。
よって
となります。
HHIは1つの企業が独占していればいるほど限りなく1に近づいていきます。
逆に激戦であればあるほど0に近づいていきます。
なので今回求めた0.42はやや激戦状態だといえますね。
それでは中小企業診断士の過去問題の一部を掲載しますね。
中小企業診断士1次試験経済学平成21年度第6問より
b.HHIは当該業界の上位5社の企業の市場占有率の2乗和で表される。
d.独占状態に近ければ近いほど、HHIの値は0に近づく
まずbの肢ですが、途中で解説しましたがHHI指数はその産業に属する
『すべて』の企業の市場占有率の2乗和であらわされます。
上位5社ではなくて『すべて』の企業です。
したがってbの肢は間違いです。
続いてdの肢ですが、HHIは独占状態に近ければ近いほど1に近づきます。
想像してみてください。
1つの企業の市場占有率が高ければ高いほど2乗した時に
大きな数値になり1に近づきますね。
たとえばA社の市場占有率が90%なら2乗して0.81です。
かなり1に近いです。
これに対してA社からE社まであって、
みんな市場占有率が20%だったら(どんぐりの背比べ状態)
HHI=0.04+0.04+0.04+0.04+0.04=0.2となります。
0にかなり近いです。
平成21年度の過去問題は実際に上記のように
具体例を入れてあてはめてみれば容易に正答できたと思います。