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1次試験

予算制約式をグラフを使ってわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では予算制約式とはどんな式なのか
例を挙げながら解説しました。
予算制約式とは?わかりやすく解説

今回の記事では予算制約式のグラフについて
解説してみたいと思います。

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予算制約式のグラフ

まず予算制約式はM=Px・X+Py・Yでしたね。
予算制約式とは?わかりやすく解説

ここではM=予算
X=コーラ、PX=コーラ1杯の値段、Y=オレンジジュース
PY=オレンジジュース1杯の値段
とします。

これをX,Y平面に書かないとグラフにかけないので
Y=の式に変形しましょう。

予算制約式

となりますね。

Y=から始まる式が予算の制約を表しています。
ちなみに前回の記事で
予算制約式とは?わかりやすく解説

不等号がつくと

M≧Px・X+Py・Y
という式となり、予算Mの方が大きくて
使ったお金の方が少ないという意味になります。

なので、不等号で表すと以下のような三角形の領域(消費可能領域)ができあがります。

消費可能領域

たとえばM(予算)が1000円というなら
1000円のお小遣い(予算)の中で、上記消費可能領域内なら
自由にY(オレンジジュース)とX(コーラ)を飲めますよということなんです。

上記、三角形の面積のことを消費できる領域、
つまり消費可能領域というってことです。

ただ、経済学の世界では
必ず予算は使い切るんです。

だからM≧ではなく、
M=とイコールで書くんです。

つまり、予算Mと使ったお金(Px・X+Py・Y)は
イコールで結ぶことになります。

なので、
予算制約式


のY=で表す式は=になっているので
領域ではなく、線なんです。

ということなので、

予算制約式

上記グラフの緑線のどこかで
この人は消費を決めるということになるんです。

だから、緑色の線が消費できる予算の制約を表している線なので
予算制約線という言い方
になるんです。

なので、予算制約式でM≧でなくM=と表すからこそ
予算制約線という表現が生まれてくる
わけですね。

で、予算制約線なのですが

予算制約線

Y=の式で右辺の最初にマイナスがついてますね。
なので、傾きがマイナスになりますから
予算制約線が右下がりになります。

あと、右辺のPX/PYはX(コーラの価格)とY(オレンジジュースの価格)の比率となり
そのまま傾きを表します。

そしてさらにいうと縦軸切片(Xが0の場合のこと)がM/PYとなります。
横軸切片(Yが0のとき)はM/PXとなります。

計算式は以下の通りです。
縦軸切片と横軸切片

できれば、予算制約線の傾き(-PX/PY)、
縦軸切片(M/PY)、横軸切片(M/PX)は
導き出せるようにしておきましょう。

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予算制約式のグラフまとめ

予算制約式

予算制約式では左辺と右辺はいったん分けて考えましょう。
左辺のMは予算です。
右辺は値段×数量と値段×数量を足したもので使ったお金です。

この左辺と右辺がイコールでつながっている。
これが合理的な消費者だと言われています。

経済学の世界ではみんな合理的な消費者となります。
だから予算は全部使い切ると仮定するので左辺と右辺はイコールで結ぶことになります。
不等号は使わないってことです。

消費可能領域

もし不等号を使うと消費可能領域を表すことになりますが
でも、一般的には使いません。

イコールで考えるので、
直線なんです。

予算制約式

これが予算制約線です。

この線が予算の制約を表しています。
この線だったらお小遣いの範囲で物が買えます。

でも、この線を1㎜でも超えた瞬間に
予算オーバーになるわけです。

ですからこの線を1㎜でも超えたらアウト、
資金不足です。

だから、緑色の線が予算のギリギリの制約を
表している線です。

で、特に傾きはマイナスがついて右下がりで
PX(コーラ1杯の値段)/PY(オレンジジュース1杯の値段)です。

以上で解説を終わります。