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前回の記事では予算制約式とはどんな式なのか
例を挙げながら解説しました。
⇒予算制約式とは?わかりやすく解説
今回の記事では予算制約式のグラフについて
解説してみたいと思います。
予算制約式のグラフ
まず予算制約式はM=Px・X+Py・Yでしたね。
⇒予算制約式とは?わかりやすく解説
ここではM=予算
X=コーラ、PX=コーラ1杯の値段、Y=オレンジジュース
PY=オレンジジュース1杯の値段
とします。
これをX,Y平面に書かないとグラフにかけないので
Y=の式に変形しましょう。
となりますね。
Y=から始まる式が予算の制約を表しています。
ちなみに前回の記事で
⇒予算制約式とは?わかりやすく解説
不等号がつくと
M≧Px・X+Py・Y
という式となり、予算Mの方が大きくて
使ったお金の方が少ないという意味になります。
なので、不等号で表すと以下のような三角形の領域(消費可能領域)ができあがります。
たとえばM(予算)が1000円というなら
1000円のお小遣い(予算)の中で、上記消費可能領域内なら
自由にY(オレンジジュース)とX(コーラ)を飲めますよということなんです。
上記、三角形の面積のことを消費できる領域、
つまり消費可能領域というってことです。
ただ、経済学の世界では
必ず予算は使い切るんです。
だからM≧ではなく、
M=とイコールで書くんです。
つまり、予算Mと使ったお金(Px・X+Py・Y)は
イコールで結ぶことになります。
なので、
のY=で表す式は=になっているので
領域ではなく、線なんです。
ということなので、
上記グラフの緑線のどこかで
この人は消費を決めるということになるんです。
だから、緑色の線が消費できる予算の制約を表している線なので
予算制約線という言い方になるんです。
なので、予算制約式でM≧でなくM=と表すからこそ
予算制約線という表現が生まれてくるわけですね。
で、予算制約線なのですが
Y=の式で右辺の最初にマイナスがついてますね。
なので、傾きがマイナスになりますから
予算制約線が右下がりになります。
あと、右辺のPX/PYはX(コーラの価格)とY(オレンジジュースの価格)の比率となり
そのまま傾きを表します。
そしてさらにいうと縦軸切片(Xが0の場合のこと)がM/PYとなります。
横軸切片(Yが0のとき)はM/PXとなります。
計算式は以下の通りです。
できれば、予算制約線の傾き(-PX/PY)、
縦軸切片(M/PY)、横軸切片(M/PX)は
導き出せるようにしておきましょう。
予算制約式のグラフまとめ
予算制約式では左辺と右辺はいったん分けて考えましょう。
左辺のMは予算です。
右辺は値段×数量と値段×数量を足したもので使ったお金です。
この左辺と右辺がイコールでつながっている。
これが合理的な消費者だと言われています。
経済学の世界ではみんな合理的な消費者となります。
だから予算は全部使い切ると仮定するので左辺と右辺はイコールで結ぶことになります。
不等号は使わないってことです。
もし不等号を使うと消費可能領域を表すことになりますが
でも、一般的には使いません。
イコールで考えるので、
直線なんです。
これが予算制約線です。
この線が予算の制約を表しています。
この線だったらお小遣いの範囲で物が買えます。
でも、この線を1㎜でも超えた瞬間に
予算オーバーになるわけです。
ですからこの線を1㎜でも超えたらアウト、
資金不足です。
だから、緑色の線が予算のギリギリの制約を
表している線です。
で、特に傾きはマイナスがついて右下がりで
PX(コーラ1杯の値段)/PY(オレンジジュース1杯の値段)です。
以上で解説を終わります。