参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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今回の記事では所得消費曲線とは
どんな曲線なのか、上級財を例に解説したいと思います。
所得消費曲線とは?上級財を例に説明
所得消費曲線とはどんな曲線なのでしょう?
今回はX財、Y財ともに上級財だと仮定して解説してみたいと思います。
上級財とはどんな財か?こちらの記事で解説しています。
⇒上級財と下級財の違いを例を挙げてわかりやすく解説
上級財は所得の変化と同じ方向に変化する財でしたね。
たとえば、異性とデートに行くとしましょう。
今日は1万円で、来週は2万円、再来週は3万円と
予算(所得)が増えたときに、X財、Y財はどんな動きをするのでしょう?
予算(所得)が変化したらという設定ですが、
予算制約線の縦軸切片はM/PYです。
このM(MA、MB、MCのところ)が予算(所得)です。
予算制約線がよくわからない方は
こちらの記事をご覧ください。
⇒予算制約式をグラフを使ってわかりやすく解説
で、縦軸切片(Yのところ)、横軸切片(Xのところ)で
分子のところにM(MA、MB、MCのところ)がきますが
これが予算(所得)です。
で、今回はMA=1万円、MB=2万円、MC=3万円としましょう。
予算が増えたら1万円⇒2万円⇒3万円となっていきます。
で、
上記グラフのように、
予算が1万円の制約を受けているところ
予算が2万円の制約を受けているところ、
予算が3万円の制約を受けているところが存在します。
ちなみに、上のグラフのピンクのところですが、
こちらの予算制約線の傾きは値段の比率で
PX/PYとなります。
で、値段の比率は
変わっていません。
変わったのは予算(1万円、2万円、3万円)のMだけだからです。
PYというY財の値段もPXというX財の値段も変わっていません。
そして、ここまでわかりやすくするために
無差別曲線(UA,UB,UC)をひいてなかったのですが、
ここで無差別曲線を加えますね。
無差別曲線や最適な消費についてよくわからない方は
先にこちらの記事をご覧ください。
⇒効用最大化条件とは?わかりやすく解説
⇒無差別曲線の書き方を根本から解説
で、上記のグラフからわかることは
予算が1万円のときはEA,予算2万円のときはEB、
予算が3万円のときはECと最適な消費が動いていきます。
とすると、X財は明らかに増えていますし
Y財も明らかに増えています。
つまり予算Mが増えたことで
XもYも増えています。
だから上級財です。
上級財というのは所得が変化したら同じ方向に
消費量が変化するものでしたね。
「よくわからない」という方、
こちらの記事をご覧ください。
⇒需要の所得弾力性が高い時とマイナスの時の違いをわかりやすく解説
でこのEA、EB、ECなどが連続した点の集合だと捉えると
以下のようになり、これが所得消費曲線です。
つまり、所得Mが変化したときに
2財の消費(X財、Y財)がどのように動くのか?
上記グラフの赤い線が表しているわけです。
これが所得消費曲線です。
X財、Y財ともに上級財であれば
所得消費曲線は右上がりになります。
さらに詳しく所得消費曲線について知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。
⇒所得消費曲線のグラフをわかりやすく解説