需要の価格弾力性と需要曲線

需要の価格弾力性 需要曲線




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

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需要の価格弾力性と需要曲線との関係ということで
まず上記のグラフをご覧ください。

たとえば、ウィスキーの需要曲線だとしましょう。
右下がりの需要曲線が描かれています。

縦軸がウィスキーの価格P、横軸がウィスキーの需要量(数量)Qです。
この需要曲線上において需要の価格弾力性を計算していきましょう。

需要の価格弾力性と需要曲線

需要の価格弾力性(Ed)は
0からQ1までの長さ(分母)Q1からQ2の長さ(分子)
計算することができます。

そして需要の価格弾力性の式Edは上記図で書いているように
Ed=Q1Q2/0Q1
となります。

需要の価格弾力性

たとえば、「ウィスキーの価格が500円(P1)だったら
5本(Q1)飲みますよ」ということです。

需要の価格弾力性

逆にウィスキーの価格が0円だったら、
ウィスキーを10本(Q2)飲みますよということです。

この状況でウィスキーの需要曲線点Eにおいて
需要の価格弾力性を計算してみましょう。

まず、黄緑色の線の長さ(0Q1)が5(本)ですね。
それからオレンジ色の線(Q1Q2)が(10本ー5本)なので5本ですね。

よって需要の価格弾力性Ed=黄緑色の線/オレンジ色の線=5本/5本=1
となります。

需要の価格弾力性

では、もし需要曲線上で点Eが中点だったら(真ん中)だったら
黄緑色の線の長さ(0Q1)とオレンジ色の線(Q1Q2)の長さは同じになりますから
需要の価格弾力性Ed=1となります。

需要の価格弾力性

次に、需要曲線上で一番高い(0,P2)の点(赤丸の点)だと
どう考えたらよいでしょう?
黄緑色の線を調節して考えます。

黄緑色の線が0の位置までよってきたと考えます。
すると、黄緑色の線がほぼ0となりますね。

ほぼ0といっているのは分母が0というのが
数学の世界では考えられないからです。

よって需要の価格弾力性Ed=5本/ほぼ0=∞(無限大)
となります。

需要の価格弾力性

今度は反対に価格が0円となり、青色の点(Q2,0)
となったらどうなるでしょう?

需要の価格弾力性Ed=オレンジ色の線の長さ/黄緑色の線の長さ
ですが、先ほどと同様黄緑色の線で調節しますから
黄緑色の線が10本となり、オレンジ色の線が0本となります。

よって需要の価格弾力性Ed=0/10
となります。

分子が0というのはあり得るので、Ed=0となります。

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需要の価格弾力性と需要曲線|ここまでのまとめ

需要の価格弾力性

まずここまでまとめますと、上記グラフで中点Eの場合、
Ed=1となります。

需要の価格弾力性

それから需要曲線が一番高い位置に来る(赤色の点)場合、
Ed=∞(無限大)となります。

需要の価格弾力性

あと、需要曲線が一番低い位置に来る(青色の点)場合
Ed=0となります。

この3つは非常の重要なので
理解しておいてくださいね。

したがって需要曲線が直線の場合、
需要の価格弾力性と需要曲線直線の場合

中点だったらEd=1となります。
一番高いところだったらEd=無限大
一番低いところだったらEd=0
となります。

ということは、一番高いところ(赤い点)から一番低い点(青い点)の区間は
どういう値になるか?だいたい推測が付きますね。

需要曲線

真ん中が1で、一番高いところは無限大ですね。
ということは真ん中から一番高いところの間って
1よりは大きいけど、無限大よりは小さいとわかります。

需要の価格弾力性

逆にEd=1からEd=oの間の区間で考えると、
1よりは小さいけど、0よりは大きいってわかりますね。
だから0.1とか0.9みたいな数値になるわけですね。

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需要の価格弾力性と需要曲線|双曲線になる場合

需要曲線が双曲線

需要曲線が双曲線のときは
どこのポイントで測定しても需要の価格弾力性は10なら10、
7から7みたいな感じで、一定値になります。

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需要の価格弾力性と需要曲線の傾き

需要の価格弾力性 支出額


需要の価格弾力性というのは
需要量の変化率を価格の変化率で割ったものです。

これが基本になります。

これと需要曲線の傾きとの関係についてみていきます。

需要の価格弾力性が大きい場合

このケースは一般的には奢侈品が該当します。
奢侈品とは?例を挙げてわかりやすく解説

奢侈品は価格が少し安くなると
お客さんが急に増える商品です。

需要の価格弾力性が大きいケース

グラフで考えると、P2からP1まで価格を落とすとしても幅は小さいです。
すると、お客さんがQ1からQ2に大きく増えます。

この状況だと需要曲線の傾きは比較的緩やかになります。

需要の価格弾力性が無限大の場合

需要の価格弾力性が無限大って
現実社会ではありえません。

価格がちょっと安くなったら、
お客さんが殺到していつまでたっても途絶えないくらい
無限大に増える状況です。

逆に価格をちょっとでもあげたら
一人もお客さんが来なくなるようなケースです。

需要の価格弾力性が無限大

このケースではほんのちょっと価格を下げただけで
無限大にお客さんが増えます。
この場合、需要曲線が水平になります。

需要の価格弾力性が小さい場合

このケースは生活必需品が該当します。
たとえば卵とか。

需要の価格弾力性が小さいっていうのは
消費量が安定しています。
なので、価格が大幅に上がっても下がっても
そんなに卵の消費量が変化しません。

需要の価格弾力性が小さい

この場合、グラフでは価格がP2からP1に大幅に下がっても
Q1からQ2へとちょっとしかお客さんが増えません。

このときは需要曲線の傾きは急になります。

需要の価格弾力性が0

このケースは価格が上がっても下がっても
まったくお客さんの数が変わらない状況です。

たとえば、ガソリンが1L100円でも、1L120円に上がっても
お客さんの数や買う量が変化しません。

需要の価格弾力性が0

需要の価格弾力性が0というのは
縦軸の価格がP2に上がっても
P1に下がっても、ガソリンの消費量が5Lで
変わりませんという状況です。

このとき、需要曲線の傾きは垂直になります。

こんな感じで、需要の価格弾力性が大きいとか小さいといった
あいまいな表現で問題が出題された場合、
上記のように極端な感じのグラフを書くとわかりやすいですよ。

以上、解説を終わります。



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