今回の記事では相関主義について解説します。
相関主義とは?
たとえばここに椅子があるとしましょう。
あなたは椅子に座っています。
あなたがこの椅子に座っている限り、この椅子の全体像はわかりません。
たとえば、椅子の裏側に何があるのか、
もしかしたら椅子の裏には血がついているかもしれません。
でもあなたはこの椅子に座っているからわかりません。
こんな感じでその人の場所によって見え方が決まってくるという考え方を
社会学では存在被拘束性といいます。
ただ、あなたが椅子に座っている状態で見ると
椅子の全体像がわかりませんが、
場所を変えてみればよいわけです。
椅子の裏側を見たりとか横から見たりすれば
椅子の全体像がわかります。
これと同様、
確かにそれぞれ見える風景は違います。
偏った見方をしているかもしれません。
でも、いろんな見方をうまくつなげていけば
相互に関連付ければ全体に到達できるという考えを相関主義といいます。
では誰がそんないろんな方向から眺めることができるのでしょう?
これが自由浮動のインテリゲンチャといいます。
インテリゲンチャは知識人のことです。
「そういうことかよ。結局、自分ができるって話か」
みたいなことになるかもしれません。
人は普通それぞれ自分の立場に縛られて
なかなか他の見方をとることができない。
でも、知識人というのは普通の人よりは自由にいろんな立場を取りうるということです。
知識人が知性の力で相互に関連付けていけば全体に到達し
相関主義を取りうるってことですね。
以上で相関主義についての解説を終わります。