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1次試験

総費用曲線とは?グラフを使ってわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
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今回は総費用曲線とはどういうグラフなのか
解説していきたいと思います。

まず総費用曲線の総費用という用語から解説します。

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総費用とは?

総費用とは固定費(固定費用)と
可変費用を足したもの
です。

つまり総費用は固定費と可変費用に
分けることができるってことです。

固定費と可変費用の違いは生産量の変動によって
費用が変わるか変わらないかということになります。

生産量の変動によって変わらない費用を固定費といい
生産量の変動で変わる費用を可変費用と言います。

ちなみに固定費は服の製造業者でいったら
建物の家賃なんかが当てはまります。

いくら服を作っても家賃って変わりません。
したがって固定費になります。

で、固定費のグラフはこちらのようになります。

固定費

上記グラフのように固定費は生産量に関わらず
費用が一定
になります。

なのでグラフは水平になります。

固定費と反対に可変費用は生産量の変動によって
変化していく費用となります。

グラフで表すとこんな感じになります。

可変費用

可変費用の場合、A点まで収穫逓増(ピンク線)A点より右側は
収穫逓減(青線)となります。

収穫逓増はこちらです。

収穫逓増

収穫逓減のグラフはこちらです。

収穫逓減のグラフ


可変費用のグラフにおける収穫逓増や収穫逓減の形と
上記収穫逓増や収穫逓減のグラフの形って
反対のような感じがしませんか?

つまり上記収穫逓増のグラフは可変費用の収穫逓減の箇所に
形が似ていますし、収穫逓減のグラフは可変費用の収穫逓増の箇所の形に似ている感じがしますね。

これがグラフの横軸と縦軸の単位による違いです。

たとえばこちら、収穫逓増のグラフの縦軸は収穫量で
横軸は労働量(働いている人数)などの生産要素でした。

収穫逓増

労働量を増やすと徐々に収穫量が増えていくわけですね。

これに対して可変費用のグラフは横軸が生産量Qで
縦軸が費用Cになっています。

可変費用


たとえば、ピンク線あたりの場合、
生産量を増やそうと思ったら、大きく費用がかかります。 可変費用

でも、さらに生産量を増やすと
上記グラフのように少しずつ費用の増え方が
減って行っていますね。

ということは効率がよくなり無駄な費用が
減ってきたってことです。

なので、ピンク線のところは
少しずつ効率よく収穫できるようになっているので
収穫逓増になります。

これに対して青線の領域は

収穫逓減

上のグラフのように青線の領域では
右へ行けばいくほど、費用の増え方が大きくなっていってますね。

簡単に説明すると、同じ場所にたくさんの従業員がいて
物を作ろうと思ったとします。

でもたくさん人がいすぎるのも、邪魔になってくるので
効率が悪くなってくるからです。

ということは生産物をを生産するのに大きな費用が
かかってしまう、収穫逓減だということになります。

同じ費用でちょっとしか物を生産できないわけですからね。

したがって可変費用曲線は逆S字型の曲線になります。

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総費用曲線についてグラフを使って解説

総費用曲線

総費用は上記グラフの赤線のところになります。

総費用は可変費用と固定費を足したものでしたね。
で、固定費(FC)は上記グラフのピンク線の水平な線のところ。
可変費用(VC)は上記グラフの水色の線のところです。

、総費用曲線(赤色の線)はピンク線と水色の線を足したものになりますから水色の線(VC)をピンク色の線(FC)にのっけてあげることで完成します。

総費用曲線

なので黄緑色の線の領域は固定費となります。
黒線のところからピンク線の間は当然固定費ですね。

さらに、VC(可変費用)にFC(固定費)足したものが
総費用なので、VCの水色線からTCの赤線の間の黄緑線も
同じく固定費となりますね。

つまり固定費の分だけVC(可変費用)をTC(総費用)のところまで
持ち上げている
ってことです。

以上で総費用曲線についての解説を終わります。