参考文献・URL
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⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では最適消費点の求め方について解説しました。
⇒最適消費点の求め方についてわかりやすく解説
最適消費点では
予算制約線の傾き=無差別曲線の傾き
という状態になっていることから
加重限界効用均等の法則が利用できるんでしたね。
でに、最適消費点を求めるときに
常に加重限界効用均等の法則が利用できるか?
というとそんなことはありません。
最適消費点になるところなのに
予算制約線の傾き=無差別曲線の傾き
が成立しないことがあるんです。
このことと、今回のテーマであるコーナー解が
関係しています。
この記事ではコーナー解とは何か、
解説していきます。
コーナー解とは?
予算制約線に(PQ)と無差別曲線U1,U2,U3があるとします。
基本的に消費量にマイナスはありません。
なので入手可能領域は三角形POQの領域になります。
入手可能領域についてはこちらの記事で
解説しています。
⇒なぜ予算制約線は直線になるの?
で、三角形POQの領域内でもっとも右上方の無差別曲線は
点Pを通る無差別曲線U2ですね。
効用(満足度)は右上に行けばいくほど
高くなります。
でも、予算制約線から離れると
そもそもお金が足りなくて消費できません。
だから点Pを通る無差別曲線U2が予算の範囲内で
もっとも効用が高い点になります。
こういった端っこのことを一般的に
コーナーっていいますね。
だからコーナー解っていいます。
コーナー解はコーナーソリューションともいいます。
で、こういった最適消費点というのは
別記事で解説した考え方によると予算制約線の傾きと
無差別曲線の傾きが等しかったわけです。
⇒最適消費点の求め方についてわかりやすく解説
でもコーナー解になっている点Pでは
予算制約線の傾きと無差別曲線の傾きがイコールではありませんね。
もし予算制約線の傾き=無差別曲線の傾き
なら、加重限界効用均等の法則が使えましたね。
⇒最適消費点の求め方についてわかりやすく解説
でも、コーナー解では予算制約線の傾きと無差別曲線の傾きは
イコールではないので、加重限界効用均等の法則は使えません。
では絶対にコーナー解では
加重限界効用均等の法則が100%使えないのでしょうか?
こちらのグラフをご覧ください。
無差別曲線U4だと、
コーナー解になっていますが
予算制約線の傾き=無差別曲線の傾き
です。
なので加重限界効用均等の法則が使えます。
こんな感じでコーナー解であっても例外があるのでご注意ください。