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1次試験

可変費用曲線の特徴




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では可変費用と固定費用について解説しました。
可変費用と固定費用ってどんな費用?

今回の記事では可変費用曲線の特徴を挙げてみたいと思います。

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可変費用曲線の特徴とは?

可変費用曲線

まず縦軸に可変費用w・Lをおきます。
賃金率w(時給と同じ意味)と労働量Lの掛け算が可変費用だってことです。

可変費用は人件費などが該当するんでしたね。
可変費用と固定費用ってどんな費用?

それから横軸に生産量Qをおきます。
消しゴムをたくさん作れば作るほど、
右側に点が移動します。

それから賃金率wは時給のことです。
このグラフは基本的に短期を前提としていますので
時給は変化しません。
ミクロ経済学における短期と長期の違い
このグラフでは仮に時給wを1000円とします。

この1000円は変化しないので
縦軸が変化する要因は労働量Lだけです。

そして労働量Lはスタッフの人数×労働時間を前提としています。
つまりL=スタッフの人数×労働時間
です。

なのでスタッフの人数が増えたり、労働時間が増えれば増えるほど
上の方に点が移動します。

以上を前提に可変費用曲線を作成すると

可変費用曲線

となります。

可変費用曲線の特徴は特に生産量がQ1より右側の
紫色の部分ですね。

横軸の生産量の増え方と比較して急激に縦軸のL(労働量)が増えていますね。
とにかくw(賃金率)は一定なので、L(労働量)が増えているのは
わかっていただけますね。

どうしてQ1より右側になると、
生産量の増加と比較して急激にLが増えるのでしょう?

たとえば0からQ1までの間なら
消しゴムを1個作るのに労働量Lが10で一定だったのに
Q1より右側は消しゴム1個作るのに労働量Lが100とか200みたいな
イメージです。

理由は労働量Lを増やす=労働時間や労働者の人数を増やすってことですね。
たとえば労働者を増やし続けると
同じ施設内に労働者がいっぱいあふれかえるわけです。

この可変費用曲線は短期を前提としているので
施設の規模は変化しません。
それこそが短期です。
ミクロ経済学における短期と長期の違い

なので、労働者の人数が増えても使える機械などが限られているので
ボーっとタバコを吸って暇をつぶしたり
友達と雑談したりして仕事をサボる人も増えてくるわけです。

となるとQ1より右側の状態で
さらに消しゴムを1個余分に作ろうと思って労働者を増やしても
増えたスタッフはある意味サボるので
効率が悪いんです。

たとえば、平均的に考えるとQ1までなら1人が100個の消しゴムを作れたとしても
(10人で1000個の消しゴムを作ったから平均すると1人100個)
Q1より右側だと1人が3個の消しゴムしか作れない
(100人で300個だから平均すると1人3個)みたいなイメージです。

それでも、生産量としては100個から300個に増えているのは間違いありません。
ただ労働量は10人から100人と90人も増やしています。

だから、Q1より右側だと生産量Qの増加と比較して
労働量Lの増加が激しく増えるのです。

以上が可変費用曲線の特徴です。