1次試験

ホーソン工場の実験内容をわかりやすく解説




ホーソン工場の実験というのは1924年から1932年に
アメリカのシカゴにあったウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場
で特定の小規模なグループを対象にして行われた実験で
人間関係論の基礎を構築したといわれています。

ホーソン工場の実験の中心人物はメイヨー=レスリスバーガーです。

スポンサードリンク




ホーソン工場の実験はどんな実験だったのか?

ホーソン工場の実験

今はないのですが、
当時、アメリカにウェスタン・エレクトリック社という会社がありました。
アメリカにAT&Tという日本でいうところのNTTみたいな電話会社がありまして
これの製造部門の会社でした。

アメリカ人だったら誰でも知っているくらいの有名な会社でした。
その会社にホーソン工場があったんです。
場所はシカゴです。

ホーソン工場では数千人が働いていました。
その働いている人の中から無作為で十人くらい選びます。

他の労働者の影響を排除するため
十人なら十人を小部屋に隔離します。

いろんな作業条件

・照明の明るさ
・休憩時間
・賃金の支払い方

などを色々と変化させて
それが作業能率にどのような影響を与えるのか?
因果関係を調査しました。

ただ、実験の結果、因果関係がありませんでした。
実験を続ければ続けるほど作業能率が向上するという結果になりました。

ホーソン工場の実験はもともとは
伝統的管理論の流れでした。

伝統的管理論では労働者はお金に反応するという考え方でした。
お金をたくさんもらうとモチベーションがアップし
お金を減らされるとモチベーションが下がるというイメージです。

たとえばお給料がわかりやすいので、
お給料で解説します。

以下のグラフをご覧ください。

ホーソン工場の実験

わかりやすいように円で説明しますね。
1週目は1個作ったら1000円の報酬がもらえます。

2週目は同じ仕事なのに、
1個作ったら2倍の2000円もらえます。

3週目は同じ仕事なのに500円しかもらえません。

もともと研究者たちはこれによって
従業員の能率とかやる気ってどう変わると考えていたのでしょう?
先ほどいったように伝統的管理論では
従業員のモチベーションは給料が多ければアップし
少なければダウンするって考えているんでしたね。

なので、研究者たちは
従業員のモチベーションは以下のように変化すると考えていました。

研究者たちの予想

どうしてかというと、
伝統的管理論では従業員はお金に反応すると考えます。

1個1000円の報酬が普通だとしたら
同じ作業なのに2倍の報酬がもらえるならやる気の2倍アップし
でも最初の半分しかもらえないならやる気が喪失することになるわけです。

ところが実際の結果は・・・

ホーソン工場の実験結果

となりました。

こんな感じで因果関係がありませんでした。
どうしてかわからないけど、
実験を続ければ続けるほどモチベーションが上がっていきました。

これは賃金だけでなく照明の明るさ暗さとかも
因果関係がありませんでした。

なので予想通りにならなかったから
実験としては失敗でした。

ところがこの研究者たちのすごいところは
最初の意図からすると実験としては失敗だったけど
どうしてこうなったのか?インタビューして考察したんです。

インタビューした結果、
労働者は金銭などの作業条件ではなくて
人間関係によって能率が向上していったと考えました。

ホーソン工場の実験結果



上記グラフはお金と関係なく
労働者同士が時間とともに仲良くなっていったからだと考えたんです。

最初は無作為で10人なら10人選んで
小部屋に隔離しました。

この人たちは無作為で選ばれているから
知り合いではありません。

ただし小部屋に隔離されて実験を受けている間に
喋ったりして仲良くなっていくわけです。

これによって能率が上がっていったと考えました。

もしあなたがバイトしたことがあるなら
わかると思います。

人間関係がぎくしゃくして
精神的にきつい職場より、
和気あいあいと仲良くやっている職場の方が
やる気も出て、仕事の能率も上がりますね。

ここから出てきたのがインフォーマル組織の重視です。

組織内の人間関係ってフォーマルとインフォーマルがあって
フォーマルは職場の公式な人間関係で上司とか部下の関係です。

インフォーマルは職場の目に見えない人間関係で
たとえば同じ高校の出身とか住んでいる場所が近いとかです。

結局、インフォーマル組織の仲間意識とかが
作業能率に影響を与えるとわかりました。

友達同士とかグループ内というのは
共有されている価値規範があるって言われていて
これが能率にすごく影響を与えます。

たとえば、あなたは何らかの国家試験を受験している受験生だとしましょう。
勉強だって能率が必要です。
ではどうすれば能率が上がるでしょう?

一人で孤独に勉強するより
同じ試験を目指している友人がいたら心強いし
競い合ってやる気がアップしたりするでしょう。

でも、勉強友達は誰でもいいわけではありません。
友達が勉強に集中しているなら邪魔しないでおいて
お昼ご飯のときは、仲良くしゃべるみたいなのが
価値規範です。

実験結果はここまで解説した通りですが、
細かい実験内容については次の記事で詳しく解説しました。
人間関係論のホーソン実験とは?わかりやすく解説