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一般知識

官房学とは?わかりやすく解説

官房学




今回の記事では官房学とは何か?
わかりやすく解説していきます。

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官房学

官僚制の国で行政学が発達する理由

行政学はドイツやオーストリアで生まれて
そのあとアメリカに行き、進化発展していきました。

ではドイツやオーストリアってどんな国だったのでしょう?
基本的には後進国です。
イギリスやアメリカが先進国だとすると
ドイツやオーストリアって後進国に該当します。
後進国の方が官僚制は発達します。

ここまでの要点

行政学は後進国であるドイツ、オーストリアで生まれた
⇒後進国(=ドイツ、オーストリア)の方が官僚制は発達する

ではどうして官僚制の国(=オーストリアやドイツ)で行政学が発達していくのでしょう?
官僚が必要とする学問、それが行政学だからです。

官房学とは?

ところで行政学の起源になるのが官房学(かんぼうがく)です。
官房学こそが行政学の起源です。
17~18世紀に主にドイツやオーストリアで官房学は発達しました。

官房(かんぼう)という文字を見たら
『内閣官房(ないかくかんぼう)』という役所を思い浮かべる方も
多いのではないでしょうか。

内閣官房の官房学の官房は同じ意味です。

官房という言葉は官吏の執務室のことです。
そこから官房学の官房はきています。

ところで官房学は未分化の学問だといわれています。
未分化の学問ということは雑多な学問だということです。
どうして雑多な学問なのでしょうか?

公務員は昔、官吏(かんり)といわれていました。
官吏のための学問にはいろんな科目が入っているため
未分化の学問、雑多な学問だといわれています。

ところで国家公務員試験を受験する場合、
専門と教養でたくさんの科目がありますが
それ全部ひっくるめたのが官房学です。

だから公務員試験を受験する人は
教養で社会科学や自然科学、人文科学をやったりしますし
それ以外だと専門科目で法律系、経済系科目などがありますが
そういった科目を全部ひっくるめたものが官房学です。

ただ、そういわれても官房学とは何か?
というと、はっきりとわかりませんね。

それでもわかりやすく官房学とはどういう学問か?説明させていただくと
官吏(官僚、公務員)にとって必要なものすべてが官房学だということです

後期官房学

官房学がしっかりとした学問だといえるのは
後期官房学からです。

後期官房学と後期がついているということは
前期官房学もあるということです。

前期、後期と学問が分かれているのは
何を根拠にしているのでしょう?
大学で講座が設置されたかされていないかです。

つまり大学の授業の一環として
官房学という学問ができたのが後期です。
大学の講座で「こういうものが官房学で、
将来、官吏になる人たちに教えましょう」
というものがある程度合意形成されたのが後期官房学です。

ちなみに後期官房学の代表的な学者がユスティさんです。

ユスティさんは官房学をより厳密にしていったことで有名です。
官房学は雑多な学問で下が
これを2つに分けたところにユスティさんのすごさがあります。

ユスティが何を2つに分けたか?

(1)警察学
(2)財政学

の2つに分けました。

警察学の警察は警察国家のときのものです。

警察には狭い意味(狭義)と広い意味(広義)があります。

警察学は

・広義・・・福祉行政、経済政策、社会政策
・狭義・・・普通の警察(治安維持をする警察)

です。

当然、ユスティさんが考えている警察学は広義です。
なので福祉行政とか経済政策、社会政策などを含むものです。

官房学を警察学と財政学に分けて
その中で警察学として福祉行政学、経済政策、社会政策ということを
官僚の人たちは学んでいくことになります。

以上で官房学についての解説を終わります。

次の記事では官房学の1つ財政学とはどんな学問なのか、解説します。
財政学とは?簡単にわかりやすく解説