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1次試験

予定消費額の計算方法についてわかりやすく解説




前回の記事では予定単価とは何か、
それから、予定単価で材料費を計算するメリットについて
解説しました。
予定単価とは?メリットについても解説

今回の記事では予定単価を利用して計算する
予定消費額の計算方法について解説します。

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予定消費額の計算方法

予定消費額の計算方法は以下の通りです。
予定消費額は予定単価に実際の消費数量をかけて計算します。
予定単価とは?メリットについても解説

つまり、

予定消費額の計算

予定消費額=予定単価×実際消費数量

です。

で、予定消費額の計算で注目すべきところは
予定単価』のところです。
実際単価ではないということです。

単純な掛け算なので計算自体は難しくありません。
例題を使って一緒に計算していきましょう。

例題

直接材料として材料10㎏を消費しました。
なお、材料費の計算は予定単価(@30円)を使うものとします。

こんな感じで簿記2級の工業簿記レベルの問題なら
問題文の中に予定単価(@30円)みたいに書いてあるので
見落とさないようにしましょう。

ところで、材料って購入か消費かの2つになります。
材料を仕入れ先から購入するか、
購入した材料を製品を作るために使う(消費する)かの2つです。

この例題では『消費しました』
と書いてあるので、消費です。

消費ということは、材料という資産が減ることになります。
借方貸方でいったら資産を減らす貸方に『材料』を書きます

あと、『直接材料として』という記載も重要です。

直接材料ということは仕掛品になるんでしたね。
「よくわからないよ」という方はこちらの記事で復習してくださいね。
材料費の仕訳についてわかりやすく解説

それから、計算としては予定単価が@30円で材料10㎏を消費したんだから
10㎏×@30円=300円となります。

なので、
(借方)仕掛品300円/(貸方)材料300円
という仕訳になります。

ここまでまとめますと、

予定消費額計算の注意点は

・材料を消費したら資産の減少だから貸方に『材料』を記載
・直接材料として⇒仕掛品勘定を使用する

です。

今回の記事で大事なのは予定単価を使用するということです。
例題では実際単価を含ませてないので、
迷いなく計算できました。

でも試験本番では
受験生を迷わせるために、わざと実際単価も問題文中に入れているかもしれません。
ただそんな場合でも『予定価格を使って当社は計算しています』
という指示があるはずですので、見落とさないようにしましょう。

ちなみに今回の例題の答え、
(借方)仕掛品300円/(貸方)材料300円
を転記すると、

転記

となります。

仕掛品は借方なので左側
材料は貸方なので右側に記載すればOKです。

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予定消費額利用するメリット

材料の計算で平均法なんかを使うとしたら
実際単価がわからないことがあります。
予定単価とは?メリットについても解説
材料費の計算方法についてわかりやすく解説

月末にならないと
どの単価の材料をどれくらい使ったかがわからないからです。
そこで予定単価の登場です。

たとえば2月1日でも2月10日でも2月末日でも
予定単価を使えばいつでも材料費の計算ができるわけです。
なので、予定消費額を計算するメリットとしては
計算を早くする
というのがあります。

他にも予定消費額を利用するメリットがあります。
それは原価の変動を防ぐことができます。
これについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
予定単価とは?メリットについても解説

以上で解説を終わります。