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一般知識

リバースモーゲージとは?わかりやすく解説




ここまでいろいろと生活保護に関して解説してきました。
生活保護法における4つの原理とは?
生活保護の財源内訳とそうなっている理由をわかりやすく解説

生活保護に関してはいろいろ見直しが行われていて
リバースモーゲージ制度というのが、2007年度の改革で進められています。

この記事ではリバースモーゲージ制度とは何か
わかりやすく解説していきたいと思います。

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リバースモーゲージ制度とは?

今生活保護を貰っている人の多くは高齢者です。
厚生労働省のデータによると、
生活保護を受給している人の45%は65歳以上というデータがあります。
参照元:厚生労働省の資料P4参照

リバースモーゲージ

高齢者と20代と比べたら持家を持っている可能性が高いのは当然お年寄りでしょう。
相続で持家を手に入れたり、過去に働いて手に入れたりできる可能性が高いのは
若者よりも高齢者でしょう。

若者だって今から働いて将来持家に住む人もいるでしょうし。
若者の両親だっていつかは亡くなって相続することだってあるでしょうし。

とにかく高齢者の方が持家を持っている可能性が高いです。
ただ、持家はあるけど、日々の収入者が少ない(年金くらい)高齢者は多いです。
高齢者という事は定年で仕事をしていない人が多いのは当然でしょう。

でも、持家はあると。

つまり持家はあるけど収入がほとんどない高齢者はたくさんいるわけなんです。
こういう状況なのですが、心無い人から
「あなたは持家があるんだから資産があるんでしょ!」みたいなことを言われたりするんです。

六本木ヒルズ

たとえば六本木ヒルズなんかがあるあたりは東京でも中心地ですが、
もともとは低所得者層の町だったこともあります。

麻布

なので昔ながらの古い家が建っていたりします。
でも、六本木ヒルズなどで有名になったために地価は高いわけです。
その結果、土地の値段が上がっているので
固定資産税とか都市計画税とか高額な税金を支払わないといけません。

そんなこともあって、その人の持っている土地の価格は1億円くらいの価値があるけど、
本人は年金収入くらいしかないので
税金が払えず破綻するというケースもあるんです。

そのときに収入がないから生活できないから生活保護をもらおうとすると
周りの人から見たら、「あんた、1億円の価値のある土地建物に住んでいるのに
生活保護をもらうなんておかしいだろ!
」と考える人がいるんです。

では、収入が少ないのに1億円分の土地建物にかかる税金をどうやって支払い、
そしてどうやって生活して行ったらよいのでしょう?

そこで土地を売るという方法が考えられます。
でも、土地を売る=そこから出ていく⇒引っ越しが必要
ということになります。

本人にしてみたら土地の値段は自然に上がっただけなわけです。
結果、税金をたくさん払わないといけなくなっただけです。
この人は転売目的で土地建物を保有しているわけではありません。
そういった意味では自業自得とは言えない事情があるわけですね。

また、昔からずっと住んでいる場所の方が居心地がよいでしょう。
どうにかして本人はその場所に住み続けたいとしましょう。

そこで頭のいい人はこう考えました。
1億円の価値のある土地建物に住んでいるのであれば
あなたが死んだら、その土地建物を売却して1億円もらいます。
だから1億円まではあなたに生活費を支給しますよ

というのがリバースモーゲージ制度です。

ではリバースモーゲージのリバースとはどういう意味でしょう?
普通借金というのは最初が一番金額が大きくなります。

たとえば1億円借金をしたとしても
毎月返済していくわけですから、
最初は債務が1億円でも、少しずつ返済とともに減っていくわけですね。

これに対してリバースモーゲージの場合は
だんだん、借金が増えていくわけです。

たとえばある人が1億円の価値のある土地建物に住んでいるとしましょう。
そこの住人に生きている間は生活費を与え続けます。

そしてそこの住人が亡くなったら、この土地建物を受け取って売却して
その住人に支払ったお金と相殺するイメージになります。

なので、少しずつ生きている間はどんどん借金が膨らんでいく(増えていく)
ことになるわけですね。

そのときにもしそこの住人に
子供がいたとしても知ったことではないわけです。

なぜなら親(そこの住人)がお金がなくて困っているのに
子供(仮に成人していたら)は助けなかったわけですから。
だから子供に1億円の土地建物を相続させる必要がないと考え、
住人の死後、役所に土地建物を渡す代わりに生きている間は生活費をもらうという契約を
かわすわけです。

また単なる借金だったら返済ができなければ
普通抵当権が実行されて、出ていかないといけなくなります。

でもリバースモーゲージの場合は
だんだん借金がかさんでいって、
評価額に達した場合はそこでストップするだけです。
それ以降はお金をもらえなくなるだけなので、家を出ていく必要はありません。

こんな感じで大都市の資産価値の高い持ち家に住んでいるけど
収入がない人の生活を守る為に、リバースモーゲージという制度が存在しています。