当ブログでは官僚制についていろいろ解説してきました。
⇒官僚制組織3つの特徴
⇒官僚制の逆機能について事例を挙げてわかりやすく解説
⇒ウェーバーの官僚制論についてわかりやすく解説
今回の記事では家産官僚制(かさんかんりょうせい)とは何か?
分かりやすく解説していきたいと思います。
家産官僚制とは?
家産官僚制とは何か?解説する前に、
そもそもの官僚制について説明させてください。
官僚制という言葉は広い意味で使う場合と狭い意味で使う場合があります。
広い意味で使う場合は、古代エジプトや古代中国などの官僚組織も官僚制といえるわけです。
エジプトにしても中国にしても日本よりはるかに広いです。
ピラミッドやスフィンクスとか万里の長城とか
ものすごいものを作っているわけです。
こんなすごいものを作ろうと思ったらちゃんとした組織がないと
スフィンクスや万里の長城の建設なんてできるわけがありません。
だから王様のための支配の組織はあったわけです。
ただ、あったわけですが、前近代の官僚制は家産官僚制と言われています。
ではどうして前近代の官僚制は家産官僚制(かさんかんりょうせい)と呼ばれるのでしょう?
前近代社会では王様の財産と国の財産の区別がありませんでした。
国土は王様の庭であり、国の財産は王様の財産みたいなものでした。
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ある意味、ドラえもんでいうということでジャイアンみたいなものですよ。
いってみれば王様の家の財産を管理・運営するための官僚制ということで家産官僚制といいます。
つまり、家産官僚制とは王様の家の財産を管理・運営するための官僚制のことです。
ただ、家産官僚制のころは
奴隷だからなるとか、身分として決まっているからなるという感じでした。
つまり家産官僚制は専門能力に基づかず、職業選択の自由がないというところが
近代の官僚制と区別できます。
ちなみにここまでは広い意味での官僚制についての説明になりますが
官僚制を狭い意味でとらえると近代官僚制だけになります。
次の記事では近代官僚制について解説します。