参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
古典派はk%ルールを採用しているという話を
以前したことがあります。
⇒フリードマンのk%ルールとは?過去問を使って解説
なぜ古典派はk%ルールを採用しているのか?というと
貨幣数量説という考え方を採用しているからです。
で、貨幣数量説はフィッシャーの交換方程式(数量方程式)
という方程式を活用しています。
この記事ではフィッシャーの交換方程式(数量方程式)とは何か
解説していきたいと思います
フィッシャーの交換方程式(数量方程式)とは?
フィッシャーの交換方程式(数量方程式)は
MV=PT
M:貨幣供給量
P:物価
T:取引量
V:貨幣の流通速度
という式が成り立ちます。
MV=PT
の式で、VとTは一定です。
では、もし貨幣供給量Mが増加したらどうなるでしょう?
VとTは一定なので、
物価Pも増加することになりますね。
つまり、世の中に出回る貨幣供給量を増やせば
勝手に物価も上がると古典派は考えているわけですね。
なので貨幣供給量Mを増やしても国民所得が増えないので
この政策にまったく意味はないということになります。
別の記事でAD-AS曲線について解説しました。
古典派ではAS曲線が垂直になるんでしたね。
⇒総供給曲線(AS曲線)を導出してみます
⇒AD-AS曲線がシフトする要因について解説
だから、
財政政策をしたり金融政策をしても
物価Pが増加するだけで国民所得Yは変化しないんでしたね。
このことを式で表したのが
フィッシャーの交換方程式(数量方程式)
MV=PT
M:貨幣供給量
P:物価
T:取引量
V:貨幣の流通速度
です。
まとめますとフィッシャーの交換方程式(数量方程式)は
「貨幣供給量Mを増やしても物価Pしか増加しませんよ」
ということを式で表したものです。
ケインズ派は金融政策をすると国民所得Yが増えました。
⇒AD-AS曲線がシフトする要因について解説
でも古典派の考え方では国民所得を増やすために貨幣供給量を増やすといった
裁量的な金融政策に意味がないと考えます。
だから古典派では国民所得に合わせて貨幣供給量を増やしていくことが
大切だと考えています。
以上で解説を終わります。