参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回は公定歩合操作について解説しました。
⇒公定歩合操作についてわかりやすく解説
公定歩合を上げたり下げたりした結果起こる
コスト効果とはどういう効果なのでしょう?
わかりやすく解説していきます。
コスト効果とは?
前回解説しましたように
⇒銀行の信用創造機能についてわかりやすく解説
お金は日本銀行が放出し、
みずほ銀行などの一般的な市中銀行に流れます。
そして市中銀行に流れたお金が私たち家計や企業に
行き届く仕組みになっているんでしたね。
公定歩合とは日本銀行がみずほ銀行などの一般的にある市中の銀行に
お金を貸すときの金利のことでしたね。
⇒公定歩合操作についてわかりやすく解説
たとえば公定歩合が2%から1%に下がったとしましょう。
そうすると、みずほ銀行などの市中銀行は今までは
お金を借りたら2%の金利がかかっていました。
みずほ銀行が日本銀行から100万円借りたら
公定歩合が2%だったら2万円返さないといけなかったわけです。
それが1%に下がったら、100万円借りても1万円返すだけで済みます。
要するに支払う利子の負担が軽くなるってことです。
つまり公定歩合が下がったらみずほ銀行などの一般的な銀行は
どんどんお金を借りるようになります。
公定歩合が下がりみずほ銀行などの一般的な銀行が日本銀行からお金を借りたら
どうするのでしょう?
借りたお金を私たち家計や企業に貸し出します。
だから公定歩合を下げれば、一般的には
市中銀行から家計や企業にお金が流れていきます。
よってマネーサプライが増えます。
マネーサプライ(M)は家計や企業が持っていうお金のことでしたね。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒貨幣乗数とは?公式についてもわかりやすく解説
つまり、公定歩合が下がる⇒市中銀行にお金が流れる⇒企業・家計にお金が流れる
⇒マネーサプライ増える
ということです。
では公定歩合が上がったらどうなるでしょう?
たとえば今まで公定歩合が1%だったらのが2%に上がったら?
みずほ銀行が今までなら100万円借りたら1万円返せばよかったのに
これからは2万円返さないといけなくなりますね。
そしたらみずほ銀行としたら、
お金を借りたくないですね。
だから市中銀行に出回るお金の量が減りますね。
そのため、私たち家計や企業も借りれるお金の量は減ります。
よってマネーサプライは減ることになります。
つまり公定歩合が上がればマネーサプライが減ります。
ここまで解説した内容を専門的に説明しますね。
日本銀行から市中銀行がお金を借りる時のコストを借入コストといいます。
公定歩合分の利子を市中銀行が日本銀行に返すコストが借入コストです。
たとえば公定歩合が1%で100万円借りたなら1万円返さないといけませんね。
この1万円が借入コストです。
公定歩合が上がったら借入コストがが増えます。
だから、日本銀行から市中銀行へのお金の流入は減り、
私たち家計や企業に貸すお金の量が減るので、マネーサプライは減ります。
この借入コストが増えたり減ったりすることが
マネーサプライの増減に影響するわけです。
このことをコスト効果といいます。
つまりコスト効果とは日本銀行から借り入れするときの借入コストが
マネーサプライの増減に影響するという効果のことです。