参考文献・URL
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前回、比較生産費説について解説しました。
⇒比較生産費説とは?例題を使ってわかりやすく解説
⇒比較生産費説の計算問題を過去問題を使って解説
⇒比較生産費説の比較優位と絶対優位の違いを過去問題を使って解説
⇒わかりやすく比較生産費説について解説
比較生産費説では生産要素は労働だけでした。
ですが、ヘクシャーオリーンの定理では労働に加えて
資本を加味して考えます。
なのでヘクシャーオリーンの定理はちょっと複雑な考え方を
するってことです。
この記事ではヘクシャーオリーンの定理について
詳しく解説していきたいと思います。
ヘクシャーオリーンの定理とは?例を挙げて解説
![ヘクシャーオリーンの定理](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ヘクシャーオリーンの定理とは各国は相対的に豊富な生産要素を
集約的に使ってできる財の生産に比較優位を持つという定理のことです。
これだけだとよくわかりませんね。
例を挙げてみましょう。
ノルウェーとチリで比較してみます。
ノルウェーの平均月収は約36万円で
チリの平均月収は約7万円だといわれています。
ちなみに日本の平均月収は約22万円です。
で、ノルウェーの場合に豊富な生産要素って何でしょう?
まず労働(人件費)と資本(機械とか設備のこと)を比べてみると
人件費ってかなり高いですね。
なので、人件費が高いということは資本(機械)に
比較優位を持っているといえます。
これを『資本集約財に比較優位がある』といいます。
機械を使って何かを作る商品にノルウェーは比較優位があるわけです。
ノルウェーはアトランティックサーモンやサバなどの漁業で有名です。
同時にこういった水産業を盛り上げる船舶の製造や潜水艇などの生産にも
力を入れています。
つまり、ノルウェーでは資本(船舶などの製造)に比較優位があるといえるでしょう。
これに対してチリは平均月収が約7万円です。
人件費が圧倒的に安いです。
チリでは資本よりも労働に比較優位を持っているといえます。
なので労働を中心に生産する農業が強いです。
たとえばチリではブドウの生産が有名です。
これがヘクシャーオリーンの定理です。
で、ヘクシャーオリーンの定理の結論を
要素価格均等化定理といい、
ヘクシャーオリーンの第2定理ともいいます。
続きはこちらからご覧ください。
⇒要素価格均等化定理とは?わかりやすく解説